鬼野芥子とは? わかりやすく解説

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おに‐のげし【鬼野×芥子】

読み方:おにのげし

キク科越年草。高さ1.2メートルになる。は縁に切れ込みがあり、先は堅いとげ状。春から夏、黄色い花多数つける。ヨーロッパ原産で、明治年間渡来帰化した

鬼野芥子の画像
撮影広瀬雅敏

鬼野芥子

読み方:オニノゲシ(oninogeshi)

キク科二年草

学名 Sonchus asper


オニノゲシ

(鬼野芥子 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/21 06:50 UTC 版)

オニノゲシ Sonchus asper
Sonchus asper, Osaka-fu Japan
(2007-04-29)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : タンポポ亜科 Cichorioideae
: ノゲシ属 Sonchus
: オニノゲシ S. asper
学名
Sonchus asper (L.) Hill (1769)[1]
和名
鬼野芥子
英名
Prickly Sow-thistle

オニノゲシ(鬼野芥子、学名: Sonchus asper)は、キク科ノゲシ属越年草ヨーロッパ原産で、世界中に外来種帰化植物)として分布している[2]

分布

ヨーロッパを原産地とする[3]

北アメリカ南アメリカアフリカアジア(日本を含む)、オセアニアに移入分布する[3]。日本では、1892年(明治25年)に松村任三が東京の小石川で見つけ、和名を与えている[4]。現在では日本全国に広がっている[4]

特徴

一年草または二年草(越年草)[4]。日本では各地の道端で見かけることができる。茎は高さ50 - 100センチメートル (cm) になり、中空である[4]

は羽状に裂けるものと裂けないものがあり、大小不揃いの刺状の鋸歯が多数あり、触ると痛い[4][2]。葉色は濃緑色でやや光沢がある[4]。葉の基部の両端は半円状の裂片になり、無柄でを抱く[2]

花期は春から秋で、タンポポのような黄色を咲かせる[4]頭花の径は約2 cmで、舌状花のみからなり、その構造はノゲシSonchus oleraceus)とほぼ変わらない[4]。花後にできる果実痩果)は、長さ2.5ミリメートル (mm) 扁平な楕円形で、両面に縦筋があり、横のシワはない[4]。果実の一端には、白色の冠毛が多数つく[4]

在来のノゲシは葉の光沢が乏しく、葉縁のトゲは触っても痛くなく、葉の基部の裂片が三角状に尖っていることで区別できる[4]。全体的にノゲシに比べると、オニノゲシのほうは葉の光沢あり、葉縁のトゲが痛いほど硬くて基部の裂片が円く、少し大きく荒々しい感じがある。まれに中間種のアイノゲシ(Sonchus oleaceo-asper)がある[4]

脚注

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Sonchus asper (L.) Hill オニノゲシ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年7月21日閲覧。
  2. ^ a b c 『新装版 野草 見分けのポイント図鑑』講談社、14頁。 
  3. ^ a b オニノゲシ 国立環境研究所 侵入生物DB
  4. ^ a b c d e f g h i j k l 長田武正 1976, p. 8.

参考文献

関連項目

外部リンク


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