駅前大橋線
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「駅前大橋 (広島市)」の記事における「駅前大橋線」の解説
「広島電鉄#新線・延伸計画」も参照 駅前大橋線とは、広島駅 - 駅前大橋 - 駅前通りから広島県道164号広島海田線の稲荷町交差点で曲がり稲荷大橋へと進むルートである。 現行の広電本線ルートは、広島駅から猿猴橋町を通り荒神三叉路で県道164号へ曲がり荒神橋をわたって直進し稲荷大橋へ抜ける。このルート上である荒神地区-稲荷町の県道164号(荒神陸橋-荒神三叉路-荒神橋)は県内でも有数の交通渋滞路線であり、朝夕のラッシュ時には路面電車の通行により渋滞に拍車をかけている状況である。また荒神橋は現存する被爆橋梁の一つであり歴史的に意義のある橋ということから、広島市が管理する橋の中でも優先的に延命処置を行っている側面もある。 そもそもの新路線の発案は、1960年代モータリゼーションとその反動として広電利用者が減少したことにより、市内交通網の抜本的な整備計画が立てられたことから始まる。ただ費用の問題もありそこから具体的に進まず、バブル景気以降の1990年代に入り計画の見直しが図られるようになった。その後、2000年(平成12年)広島市中期計画の一つ"新たな公共交通体系づくりの基本計画について"、2002年(平成14年)中国地方交通審議会"広島県における公共交通機関の維持整備に関する計画について"の中で、いくつかある路線とともに「駅前大橋線」を新規路線案として盛り込まれた。2004年12月、官民による路面電車の機能強化策を探る検討委員会が設置され協議を開始した。 2010年(平成22年)6月29日の広島電鉄の取締役会で社長に就任した越智秀信は就任前の5月12日、「駅前大橋線」の2016 - 17年の運行開始を目指す考えを明らかにした。 乗り入れ方法について当初の報道では、市およびJR側は広島駅建て替えを含めた「高架乗り入れ」、広電側は「地下乗り入れ」を希望しているとされた。2013年1月、広電は越智社長の解任を発表した。新社長に就任した椋田昌夫により、広電内で地下案を推奨していたのは越智だけであり社内に混乱させていたことから解任されたこと、今後広電は地下案を白紙撤回することが合わせて発表された。同年6月、広島市による検討委員会により高架案が全員一致で採用されることになった。 広島市はJR西日本や広島電鉄と協議を重ね、検討委員会や地元説明会を経て各所との話がまとまり、2014年9月2日に「広島駅南口広場の再整備等に係る基本方針」を決定したと発表した。この基本方針は、本線が稲荷町電停から駅前大橋を通るルートに変更、駅前大橋で高架に上がり広島駅ビルに乗り入れる内容。 その後、2019年10月に、これに稲荷町停留所から比治山町交差点までの区間を加えた整備後の収支状況を明らかにした際、開業予定を2025年(令和7年)春としている。
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