食の文化ライブラリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 06:00 UTC 版)
「味の素食の文化センター」の記事における「食の文化ライブラリー」の解説
「食の文化ライブラリー」は「食」の専門図書館である。食に関する書籍ならばあらゆるジャンルの書籍が収集されており、また古書・貴重書から漫画に至るまで豊富な量を収集していることが大きな特徴である。豆腐百珍の原書など古書・貴重書が所蔵されていることからマスコミからの利用も多いという。また、日本初の主婦向け料理雑誌「料理の友」など国立国会図書館にも所蔵されていない図書も所蔵している。2015年3月には、大正天皇・昭和天皇の宮中料理を取り仕切り「天皇の料理番」として知られた、秋山徳蔵の遺族から、宮中料理の貴重な資料である料理メニューカードおよそ1200枚が寄贈された。 映像資料の視聴ブースも存在し、中には春日若宮おん祭の神饌に関したものや三輪素麺づくりの映像資料など自主制作されたものも存在する。 書籍は手に取りやすくするため開架式で配架されており、また館内閲覧のみならず貸し出しを行っているなど、企業が母体となって運営を行う図書館では他に見ない特徴を持つ。前身である「食の文化センター図書館」のころは日本十進分類法による分類を行っていたが、1991年の開館にあわせ、食文化視点から独自の分類を採用しており、蔵書は食材・料理・外食・健康などに分類されている。 女子栄養大学図書館、女子栄養大学短期大学部図書館、東京海洋大学図書館と提携しており、図書の相互貸借を行っている。また、2003年12月に味の素グループ大阪ビル2階に開館した「食のライブラリー」とも提携している。 利用者数は2009年2月末の時点で、1991年の開館から累計10万人を超えている。利用者の大半は大学・専門学生以上だが、食育が注目されるようになってから修学旅行などで中高生のグループが利用することもあるという。ただし、高輪研修センターという建物の中にあるため、一般利用者向けとは思えず、入りづらいといった意見も見られる。図書館側としては、「分かり易く、親しみやすい雰囲気」にするため2014年に入口のサインを改めている。 図書館の責任者は食の文化センター職員であるが、現場スタッフは、食に関心を持つアルバイトや派遣スタッフとなっており、レファレンスに関しては専属担当がおらず、スタッフがカウンター業務などの合間に応対している状況となっている。
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