電解質代謝異常
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 15:01 UTC 版)
各イオンの濃度が一定の範囲を超えて上昇、低下を示す各種病態を電解質代謝異常という。ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムのほか、塩素、リン酸、炭酸などが重要な電解質代謝を営むが、次のようなものが、電解質代謝異常とされる。 高ナトリウム血症 低ナトリウム血症 高カリウム血症 低カリウム血症 高カルシウム血症 低カルシウム血症 高マグネシウム血症 低マグネシウム血症 高クロル血症 低クロル血症 高リン血症 低リン血症 高クロル血症、低クロル血症はそれぞれ高塩素血症、低塩素血症とも呼ばれ、高リン血症、低リン血症はリン酸に関わるものである。また多くの場合、電解質代謝異常は水代謝異常を伴い、水・電解質代謝異常と呼ばれる病態での発生、もしくはこれへの進行が多く見られる。電解質代謝が正常に機能するためには、浸透圧調節に寄与する視床下部下垂体後葉系、視床下部飲水中枢(渇水中枢)の2系統に加え、摂食調節に寄与する視床下部摂食中枢が正常に作動することも必要である。
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