銀河系のしくみとは? わかりやすく解説

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銀河系のしくみ

凸レンズのような円盤形をしている、私たちの銀河

私たち太陽系属している銀河系は、星が約2,000億個も集まっている「渦巻き銀河」の1つです。銀河系中心部が少し厚くなった凸(とつ)レンズのような円盤形で、直径は約10万光年中心部厚さは約1万5,000光年です。中心部年老いた星が多く、その外側円盤部は比較若い星集まってます。銀河系はさらに、うすいガス球状星団がまばらに散らばるハローという球状領域取り囲まれています。私たち太陽は、銀河系中心から約28,000光年ところにある平凡な星の1つです。


性質により形がちがう、いろいろな銀河

宇宙には、私たち銀河系のような渦巻き銀河のほかにも、さまざまな形銀河あります渦巻きの腕が銀河中心部を貫く棒の両端から出ているものを「棒渦巻き銀河」といいますだ円形円盤状に見える「だ円銀河」では新しく誕生する星はほとんどなく、長命質量小さい星ばかりが残ってます。渦巻き銀河似た形をしている「レンズ状銀河」は星の材料となるガスをほとんど失ってます。またなんらかの衝撃受けて変形させられたような形のものを「不規則銀河」といいます

(左)棒渦巻き銀河(NGC1300)、(中)だ円銀河(NGC205)、(右)レンズ状銀河(M104ソンブレロ銀河)
(左)棒渦巻き銀河(NGC1300)、(中)だ円銀河(NGC205)、(右)レンズ状銀河(M104ソンブレロ銀河)

数万個の銀河をふくむ巨大な「超銀河団」

私たち銀河系は、直径500万光年の中に大小30個以上の銀河集まっている局所銀河群ふくまれています。この中にはアンドロメダ銀河大小マゼラン雲などもふくまれています。数千個の銀河をふくむ集団銀河団いいますが、もっとも近い銀河団は約6,000万光離れたおとめ座銀河団で、直径は約1,200万光年もありますこのような銀河群銀河団多数発見されていて、さらに巨大な超銀河団構成してます。超銀河団数万個の銀河をふくみ、直径数億光年にも達します

大小さまざまな銀河が集まるヘラクレス銀河団
大小さまざまな銀河が集まるヘラクレス銀河団

銀河形成で対立する「ボトムアップ」「トップダウン」の2説

銀河形成に関して2つ考え方あります1つは、宇宙ではまず無数の銀河生まれ、それらが重力によって集まって銀河群銀河団をつくり、さらにそれらの集合体として超銀河団宇宙の大規模構造ができたという説です(ボトムアップ説)。もう1つ逆に、まず大規模構造となる巨大なガスかたまりができ、次に超銀河団のもととなるかたまり分かれ、そこから銀河団銀河群銀河と順に小さ構造生まれていったという説です(トップダウン説)。しかし、はっきりしたことはまだわかっていません。




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