重力モデル

デジタル大辞泉

じゅうりょく‐モデル〔ヂユウリヨク‐〕【重力モデル】

読み方：じゅうりょくもでる

⇒グラビティーモデル

人口統計学辞書

重力モデル

移動モデル ¹は二つの大きな種類に分けられる。第1のものは二つの地域間の移動流（803-9）を社会的、経済的、人口学的変数に結び付けるものである。これらの変数はしばしば出発地に対する反発 ²を特徴づける押し出し要因 ²と到着地への誘引 ³をもたらす牽引要因 ³、そして二つの地域の間に介在する障害要因 ⁴に分類されることが多い。これらのうち、最も簡単なモデルは重力モデル ⁵である。2地域間の流れはこれらの地域の人口の大きさに比例し、その間の距離 ⁶の何乗かに反比例するとする。他のモデルでは、移動の流れは到着地の機会に比例し、到着地と出発地との間の介在機会（介在要因） ⁷に反比例する。第2の種類のモデルは確率モデル（730-5）である。それは人口ではなく個人に関するもので、移動する確率を年齢やそれまでの移動歴等いくつかの個人的な属性に関連させるものである。

• 5. 別名パレート型モデルPareto-type models。
• 6. 距離は様々な方法で測られる。たとえば直線距離、経路の距離、介在する地域の数等によってである。

OR事典

重力モデル

読み方：じゅうりょくもでる
【英】：gravity model

2地点の間の相互作用を表現する空間相互作用モデルのひとつ． 主に交通需要予測において， 地域間の分布交通量を推定するために用いられる． 2地域間の交通量を， 人口などの両地域の規模の積に比例し， 地域間距離の2乗に反比例するものとして計算する． ニュートンの万有引力の法則のアナロジーとして提案された．

同義語：グラビティーモデル

「OR事典」の他の用語

都市システム：

積分幾何学  空間相互作用モデル  職住通勤モデル  購買行動モデル  都市構造分析  重力モデル  銘柄選択モデル

ウィキペディア

重力モデル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/06/18 16:08 UTC 版)

重力モデル（じゅうりょくモデル、英語: Gravity model）は、都市間・地域間での流動を説明するときに利用できるモデルで、物理学における万有引力の法則と類比される。社会科学において、流動（貿易量、人口移動、資金循環など）の分析を行う上で利用されている。

ウィキペディア小見出し辞書

重力モデル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/06/01 15:41 UTC 版)

「貿易」の記事における「重力モデル」の解説

詳細は「貿易における重力モデル」を参照 ヤン・ティンバーゲンやポリホーネンにより1960年代初めに提唱された。これまで述べた理論モデルと比較すると、貿易の重力モデルは貿易パターンの経験的分析に重きを置くのが特徴である。このモデルはその基本形態において国家と国家の経済規模との空間的相互作用に基づいて貿易を予測する。このモデルはニュートンの万有引力の法則（重力の法則）をまねて二つの対象の物理サイズと距離について考察するものである。計量経済学的分析に力を発揮することが経験的に証明されている。このモデルをさらに拡張したモデルには、所得水準・国家間の外交関係・貿易政策といった要素が盛り込まれている。

重力モデル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/05/30 17:44 UTC 版)

「エドワード・アルマン」の記事における「重力モデル」の解説

アルマンは取引には、相互補完・介入の機会・商品の移動可能性の3つの現象を基礎とする相互作用であったと提唱した。 相互作用の段階は取引に関する重力モデルで測定可能である。以下にそのモデル式を示す。 I i , j = p i p j d i , j β 上式において I：i,j間の相互作用段階。またはi,j間の取引量。 Pi：iの人口 Di,j：i,j間の距離 β：抵抗要因

重力モデル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2020/07/07 17:29 UTC 版)

「空間的相互作用」の記事における「重力モデル」の解説

詳細は「重力モデル」を参照 重力モデル（gravity model）は、空間的相互作用モデルの中で最古のものであり、地理学では交通流動研究などで用いられてきた。1950年代以降によく注目されるようになったが、多くの問題点も抱えていた。