菅首相長男からの違法供応接待問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 07:34 UTC 版)
「山田真貴子」の記事における「菅首相長男からの違法供応接待問題」の解説
「東北新社役職員による総務省幹部接待問題」も参照 菅義偉内閣総理大臣(当時)の長男が勤める放送事業会社、東北新社による接待問題で、総務審議官であった自身も2019年11月6日に長男と会食をしており、1人あたりの飲食単価は7万4203円であったと2021年2月22日に総務省が調査結果を報告した。総務省は長男らに接待を受けた13人のうち11人について、国家公務員倫理規定上の「利害関係者からの接待」に該当するか、その可能性が高いと認定し、懲戒処分などとする方針を固めた。山田は特別職の国家公務員のため、処分対象からは外れているが、接待当時は総務審議官(一般職)であった。。 菅長男らに接待を受けて20日に事実上更迭された秋本芳徳の後任となった吉田博史総括審議官は、山田の夫であった。 2月24日、山田が受けた7万4203円の供応の内容は、和牛ステーキ、海鮮料理などであると明らかになった。当該会食の費用は、山田氏と総務省幹部ら4人、計5人で37万1,013円であった。 2月25日、山田は初めて参考人招致された衆院予算委員会で野党の追及を受けた。山田は「(菅長男の)菅正剛さまとは、名刺交換はこの会合以前にしていたと思っております」と答えておきながら、立憲民主党の今井雅人議員が「会食に行った時に長男がいると認識していたのか」とただすと、山田は「交流がほとんどない状況だったので、事前にきちんと認識していたかというと、そうではなかったのではないか」と矛盾する答弁をした。5人の会食時の認識は「横並びだったと思うので、お話もしておりませんので。どういう方がいたかも、にわかに思い出せなかったということです」と山田は迷走答弁を続けた。今井が「5人で会食して、そこに首相の息子がいたかどうか分からない、なんてことがあるのか」などとただすと、山田は「私自身、仕事、プライベートでも、お会いする方がどういった方のご子息であるかとかは、あまりお付き合いに関係がないと思っている」「菅さまがいたことについて、こういう言い方は適当かどうか分かりませんが、私にとって大きな事実だったかというと、必ずしもそうではないのではないかと」と答えた。答弁では、6日前に総務省の情報流通行政局長に就任した、山田の夫の吉田博史が助け船を出す場面もあった。山田は月収の6割に相当する70万5000円を自主返納したが、辞任は否定した。しかし、同年3月1日、体調不良による入院を理由に辞職届を提出した。山田の退職金について、加藤勝信官房長官は「回答を控える」との答弁をした。懲戒免職ではなく、自主退職のため退職金は満額支給されるものと見られる。同日の持ち回り閣議により辞職が決定された。 なお、菅は2006年の総務大臣就任時、無名のバンドマンで社会人経験のない無職の菅の長男(当時25歳)を大臣秘書官として抜擢し、2007年まで多数の総務官僚との接点を持たせていた。
※この「菅首相長男からの違法供応接待問題」の解説は、「山田真貴子」の解説の一部です。
「菅首相長男からの違法供応接待問題」を含む「山田真貴子」の記事については、「山田真貴子」の概要を参照ください。
- 菅首相長男からの違法供応接待問題のページへのリンク