草書千字文とは? わかりやすく解説

草書千字文

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/13 05:34 UTC 版)

孫過庭」の記事における「草書千字文」の解説

垂拱2年686年)の書で、『余清斎帖』と『墨妙軒帖』に収録されている。余清斎帖本は、本文98行で、最初の行に「千字文」と標題し、最後の行に「垂拱二年写記 過庭」の款記がある。字大は2cm強。 余清斎帖本の作者である呉廷(ご てい、書画商人)は、「唐代には、これに勝る法はない。」と絶賛しているが、米芾などは、「その書ははるかに書譜及ばない。」と言っている。別人のような筆跡でもあり、孫過庭の書であるか疑問もある。また、唐人臨写本とされている別の草書千字文「千字文第五本」が遼寧省博物館所蔵されている。

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草書千字文

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/26 13:43 UTC 版)

懐素」の記事における「草書千字文」の解説

『草書千字文』(そうしょせんじもん、『千金帖』(せんきんじょう)・『小草千字文』とも)は、貞元15年799年)の小字の草書千字文である。懐素の『草書千字文』は何本もあり、宋の徽宗コレクション真跡4本を蔵していたことが『宣和書譜』に記録され、この本はその中の1本とされている(巻末見える諸印による)。その後民間流出し、明の文徴明や清の僧・六舟(名を達受)らの収蔵経て台湾国立故宮博物院入った文徴明蔵した際『停雲館帖』に刻したが、この刻に文嘉題跋があり、「右唐懐素絹本草書千字文真跡はもと嘉興の姚公綬(ようこうじゅ)の家に蔵す。公綬蔵する所の法帖甚だ多し嘗て自ら此巻を定めて第一となし、云く一字一金に直しと。故に当時目して千金帖と為す。」と記されている。以来、『千金帖』の名で世に知られるようになった(以下、便宜上千金帖』と称す)。 懐素狂草で有名であるが、『千金帖』は独草体伝統的な草書であり、平淡老練な域に達した韻致の高い神品である。『自叙帖』とは好対照で、『自叙帖』が連綿代表作とすれば、これは独代表作である。本文80行、毎行11字から15字で、字大は1cm前後。18.8×279cmの絹本台北・国立故宮博物院懐素生没年千金帖』の文末に、「貞元十五年(799年六月十七日於零陵書時六十有三」の款記がある。この一行は偽跡といわれるが、これから推算すれば懐素開元25年737年生まれとなる。しかし、『清浄経』の款記には、「貞元元年785年八月廿有三日。西太平寺沙門懐素真書。時年六十一歳。」とあり、これによれば開元13年725年生まれなければならない。これについて廷燦は『千金帖』の款記に従わず725年生年785年没年として『歴代高僧生卒年表』に記している。しかし、『千金帖』の書写年代一般に799年の款記に従っているため、没年矛盾している。

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