自己言及パラドックス関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 15:57 UTC 版)
「パラドックス」の記事における「自己言及パラドックス関連」の解説
ラッセルのパラドックス 自分自身を要素としない集合の集合は、自分自身を含んでいるか。 ベリーのパラドックス 「19文字以内で記述できない最小の自然数」は何か?(「」内の文章自体が19文字であることに注意) 嘘つきのパラドックス 「この文章は嘘である」。ゲーデルはこれを「この命題は証明出来ない」という命題に改めて、第一不完全性定理を導いた[要出典]。 カリーのパラドックス 「この文章が正しいならばAである」 床屋のパラドックス ある村の床屋は自分で髭を剃らない村人全員の髭だけを剃ることになっている。それではこの床屋自身の髭は誰が剃るのか。 市長のパラドックス 自分が市長をやっている市に住んでいないような、不在市長ばかりを集めた不在市長市を作る場合、不在市長市の市長はどこに住むのか。 例外のパラドックス 「例外のない規則はない」という規則に例外はあるか。(例外があると仮定しても、無いと仮定しても自己矛盾する) 張り紙禁止のパラドックス 「この壁に張り紙をしてはならない」という張り紙は許容されるか。 落書きのパラドックス 落書き禁止の壁に、「落書きするべからず」と書くことは許容されるのか。(張り紙禁止のパラドックスと同じ意) リシャールのパラドックス ある数値を種類が有限の言語によって、定義した時、無限の数値を定義できるとした時、言語の種類は有限であるため、その組み合わせも有限となり、有限によって無限が定義できてしまう。 ブラリ=フォルティのパラドックス 「全ての順序数の集合」を仮定すると、それ自身が順序数であることから矛盾が生じる。 ワニのパラドックス 「自分の行動を当ててみろ」という襲撃者に対し、たった一言でその動きを完璧に制御してしまう。自己言及型のパラドックスの1つ。 自動点灯ライトのパラドックス 暗い所では自動的に点灯し、明るいところでは自動的に消灯するライトがある。他に光源がない暗い部屋にこのライトを置くとどうなるか。 相対主義のパラドックス 相対主義は「相対主義を認めない」も許容するのか。あるいは「どの主張も絶対的に正しくない」という相対主義の主張は絶対的なのか。
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