順序数とは? わかりやすく解説

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じゅんじょ‐すう【順序数】

読み方:じゅんじょすう

自然数機能のうち、物の順序順番を示すときに使う数。序数番号数。オーディナル数。→基数


順序数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/01 06:15 UTC 版)

数学の特に集合論において、順序数(じゅんじょすう、: ordinal number)とは、整列集合同士の“長さ”を比較するために、自然数[1]を拡張させた概念である。


  1. ^ 本項目では、各自然数が自分自身より小さな自然数全体の集合と等しくなるような仕方で自然数が定義されているものとする。例えば、0 = ∅ , 1 = { 0 } , 2 = { 0, 1 } である。
  2. ^ 順序数は本来、上で述べた定義とは異なる仕方で定義されていた。その定義とは、順序集合全体の集まりを「同型である」という “同値関係” によって類別したとき、順序集合 (A, <) の “同値類” を (A, <)順序型 (order type) と呼び、特に整列集合の順序型を順序数と呼ぶというものである。ところが現代の標準的な集合論においては、A が空集合でない限り (A, <) と同型な順序集合全体の集合といったものは存在しないことが示される。したがって、このような順序数の定義の仕方は正当な方法であるとは認められない。これを克服するために考えられたのが上で述べた定義であり、現在は上の定義(あるいはそれと同値な定義)が広く用いられている。だが、順序型というアイデア自体が排除されたわけではない。順序数を上で述べたような仕方で定義した後、それを用いることによって順序型を正当な方法で定義できるということが知られている。ただし、整列集合の順序型と順序数は別のものになる。詳細は「順序型」を参照。
  3. ^ von Neumann (1923).
  4. ^ Levy (2002), p. 52. 著者はこの案をツェルメロの1916年の未公刊の仕事とノイマンの1920年代の数編の論文に帰している。



順序数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 14:52 UTC 版)

整列集合」の記事における「順序数」の解説

詳細は「順序数」を参照 任意の整列集合は、その整列集合順序型呼ばれるただ一つの順序数に順序同型である。順序集合の各元の位置順序集合によっても与えられる有限集合場合数え上げという基本的な操作によって対象一つ一つに(何番目の元であるかを意味する)順序数を割り当てることで、特定の対象の順序数を求めることができ、あるいは特定の順序数をもつ対象求めることもできる有限集合ではその大きさ、つまりその元の個数意味する基数と、その順序型である順序数とは一致する考えることができる。これは、日常的な意味での数え上げは 1 から始めると思うが、そうすると有限集合の各対象順番に順序数を振っていって最後の元となる対象振られる順序数はその集合基数になっているという意味である。 実際にここでいう順序数は、順序同型にしたがって定義される厳密な意味での順序数よりも 1 だけ大きいことに注意すべきである厳密な意味での順序数はその対象よりも前にある対象の数に等しい(あるいはこれは 0 から数え始めることに対応する)。ゆえに有限な n に対して整列集合の「n-番目の元」というとき、その文脈では 0 から数え始めたか 1 から数え始めたかは明らかである必要がある。β が超限順序数(無限順序数)であるときも「β-番目の元」というような書き方をすることがあり、この場合典型的には 0 から数える。 無限集合についても、その順序型はそれに属す基数一意的に決定するが、逆は成り立たず、同じ基数をもつ整列集合相異なる順序型を持つものが無数に存在しうる。たとえ可算無限集合だとしても、その集合順序型として可能なものの数非可算である。

※この「順序数」の解説は、「整列集合」の解説の一部です。
「順序数」を含む「整列集合」の記事については、「整列集合」の概要を参照ください。

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