聖杯伝説とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 伝承 > 伝説 > 聖杯伝説の意味・解説 

聖杯伝説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/19 01:33 UTC 版)

聖杯伝説(せいはいでんせつ)は、一般には騎士道文学での聖杯en:Holy Grail)を追い求める物語全般をいう。大半が12・13世紀の中世西ヨーロッパにおいて書かれた[1]。騎士の武勲や恋愛を含み、現在でもヒロイック・ファンタジーの要素として文学や絵画の表現に好んで取り上げられている。内容からキリスト教的背景をもつとされるが、キリスト教の教義の一部とされたことは一度もなく、したがってギリシャ東ヨーロッパなど正教会が優勢な地域では本項で扱う聖杯伝説は存在しない。


  1. ^ ミレイユ・セギー(Mirelle Séguy)「罠としてのロマン――『グラアルの物語』の『続篇』群(13世紀)をめぐって ――」(渡邉浩司訳):中央大学仏語仏文学研究会『仏語仏文学研究』52号 2020 39-65頁、特に40頁
  2. ^ フランスで12世紀まで〔大皿、深皿〕の意味で使われた「グラアル」は、13世紀初めにロベール・ド・ボロンによってキリスト教化された。フィリップ・ヴァルテール『アーサー王神話大事典』〔Philippe Walter, Dictionnaire de mythologie arthurienne. Paris: Imago 2014〕(渡邉浩司・渡邉裕美子訳)原書房 2018  230-232頁参照
  3. ^ J・キャンベル&B・モイヤーズ『神話の力』ハヤカワ・ノンフィクション文庫、2019年、410-412頁。 


「聖杯伝説」の続きの解説一覧

聖杯伝説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 04:22 UTC 版)

リトルウィッチアカデミア」の記事における「聖杯伝説」の解説

エイプルトンの伝統儀式使われていたと言われる伝説の聖杯エイプルトン校隠されていると噂されている。

※この「聖杯伝説」の解説は、「リトルウィッチアカデミア」の解説の一部です。
「聖杯伝説」を含む「リトルウィッチアカデミア」の記事については、「リトルウィッチアカデミア」の概要を参照ください。


聖杯伝説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 18:08 UTC 版)

聖杯」の記事における「聖杯伝説」の解説

詳細は「聖杯伝説」を参照 イギリス・フランス・ドイツなどを中心に聖杯捜し求める騎士物語、あるいはそれをモチーフにした奇跡譚が数多く語られた。これを聖杯伝説という。 その最初のものは、1180年代フランス詩人クレティアン・ド・トロワによる未完騎士道物語『ペルスヴァル、あるいは聖杯物語』(原題:Perceval, le Conte du Graal)である。主人公ペルスヴァルが漁夫王の城に招待された席で、その食事コース合間ごとにいろんな人物聖槍?)や燭台持って現れる最後に現れ乙女捧げ持つものが、飾り立てられ聖杯(graal)である。この作品を基にドイツ詩人ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ大作パルチヴァール』によって、アーサー王宮廷騎士物語聖杯物語融合成し遂げた。 これをキリスト教に結びつけたのは、フランス詩人ロベール・ド・ボロン(Robert de Boron)による1190年代作品であろう。それによればアリマタヤのヨセフキリストの磔刑のさいのイエスの血を聖杯受けたとし、ヨセフはその聖杯とともにアヴァロンの島に渡ったまた、アリマタヤのヨセフイギリス最初キリスト教会作った信じられていて、その場所は現在のグラストンベリー修道院Glastonbury Abbey)とされている。 12世紀ピレネーカタリ派教会に、聖母マリアが持つ鉢から炎のようなものが出ている壁画があり、これが graal ではないかという説もある。

※この「聖杯伝説」の解説は、「聖杯」の解説の一部です。
「聖杯伝説」を含む「聖杯」の記事については、「聖杯」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「聖杯伝説」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



聖杯伝説と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「聖杯伝説」の関連用語

聖杯伝説のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



聖杯伝説のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの聖杯伝説 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのリトルウィッチアカデミア (改訂履歴)、聖杯 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS