第11、第12の哨戒 1944年8月 - 11月
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「シール (サーモン級潜水艦)」の記事における「第11、第12の哨戒 1944年8月 - 11月」の解説
8月8日、シールは11回目の哨戒で千島列島方面に向かった。14時間から15時間は日が出ているこの時期、シールは室蘭、松輪島、幌筵島を結ぶ海域を哨戒した。8月24日、シールは襟裳岬沖で貨物船東征丸(金森商船、531トン)を撃沈。9月5日には1隻の護衛艦を付けた貨物船を発見し、6時間に及ぶ追跡の末魚雷を4本発射したが命中しなかった。9月8日夜、シールは北緯47度26分 東経148度24分 / 北緯47.433度 東経148.400度 / 47.433; 148.400の地点で6隻の輸送船団を発見した。20時45分、シールは魚雷4本を発射。魚雷は護衛の駆逐艦波風に命中し、波風を航行不能に陥らせた。日付が変わって9日、シールは北緯47度03分 東経148度18分 / 北緯47.050度 東経148.300度 / 47.050; 148.300の地点で再び輸送船団に向けて魚雷を発射。陸軍船昭南丸(神戸桟橋、5,859トン)に2本が命中しこれを撃沈した。2番目の輸送船がシールの方に向かってきたので、シールは避退。夜が明けて対潜哨戒機が飛来し、シールは17時まで深深度潜航でじっとしていた。この攻撃で昭南丸撃沈、波風撃破の他に数隻の輸送船に打撃を与えたと判断された。20時26分、シールは針路をミッドウェー島に向けた。9月17日、シールは41日間の行動を終えてミッドウェー島に帰投した。 10月10日、シールは12回目の哨戒で千島列島方面に向かった。10月25日朝、シールは北緯50度18分 東経150度50分 / 北緯50.300度 東経150.833度 / 50.300; 150.833の得撫島北方海域で、幌筵島から小樽に向かうヲ303船団を発見。船団中最も大型の砕氷船白陽丸(大阪商船、5,742トン)に向けて魚雷を発射。白陽丸に2本が命中し、大爆発を起こして沈没した。3週間後、シールは択捉島近海で貨物船を攻撃し、この目標は撃沈したと判断された。哨戒期間の最後は樺太沖で行動した。11月29日、シールは50日間の行動を終えて真珠湾に帰投。これがシールの最後の哨戒となった。
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