現行のロゴ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/19 02:00 UTC 版)
「ウィキペディアのロゴ」の記事における「現行のロゴ」の解説
2007年、ウィキメディア台湾(英語版)がウィキマニア用に3Dモデルを作成した。ウィキマニアでは直径3インチのパズルが配られた。2D版のロゴで表示されなかった部分には新しい字体が追加されず、代わりに姉妹プロジェクトのロゴやウィキマニアに関する情報が記載された。また人間ほどの大きさがあり、スタンドの上で回る「ウィキボール」(Wikiball)も作成され、ウィキマニアの会場で展示された。これにより、ウィキペディアのロゴの正式な3Dモデルを作成することに関心が寄せられた。 2007年までに、LISTSERVの利用者はロゴの間違いを発見した。しかし、フリードランドが元ファイルを紛失してしまったため、これらの間違いはすぐには直されなかった。フリードランドはさらに「私はロゴを再構築しようとしたが、うまくいかなかった」と述べ、ロゴは「プロのイラストレーターによって再描画されるべき」とも述べた。ウィキペディア日本語版の利用者である木津尚子によると、日本語版の利用者のほとんどが間違いを正すことを支持した。彼女はニューヨーク・タイムズのノーム・コーエン(Noam Cohen)氏へのメールで、「変えないことも選択肢であるかもしれません。ほとんどの人は真剣に受け取らず、このロゴ画像が特別な意味のないさまざまな文字のポトフのように受け取っている」と述べた。 2009年末、ウィキメディア財団はロゴの間違いを修正した。文字表記のほか、当時のロゴではスケールがうまくいかず、一部の文字が歪んで見えた。ウィキメディア財団は新しいロゴに対しては2D版で「隠された」ジグソーピースにも字体を規定し、ロゴの視点を変えられるようにロゴの3Dモデルも作成した。ウィキメディア財団のオフィスでは実物のロゴが3Dの半球体で作成された。 新しいロゴは2010年5月にウィキメディア財団の各プロジェクトで正式に採用された。新しいロゴでは3Dレンダリングが行われ、字体が直されたほか、ピカド文字がゲエズ文字に取って代わられた。ワードマークもHoefler Text(英語版)フォントからオープンソースのLinux Libertineフォントに代わった。英語版のみの変更としては、サブタイトルの"The Free Encyclopedia"がイタリックではなくなったことが挙げられる。Wの文字がFaviconなどウィキペディアの各所で使われ、「ウィキペディアのブランドに特有」である⟨W⟩(Vが2つ重なっている)の形をしている一方、Linux LibertineのWは一筆書きできる形をしている。ウィキペディアのWを再現するために、Vが2つ重なっている形のWがLinux LibertineにOpenTypeのバリエーションとして追加された。 2014年10月24日、ウィキメディア財団はウィキペディアのロゴ、および財団に所属する全てのロゴをCC-BY-SA 3.0ライセンスで配布した。
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