特急鮮魚貨物列車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 18:16 UTC 版)
1960年代半ばより、地方の漁港で水揚げされた鮮魚を首都圏や近畿圏といった大都市圏に輸送する為、下関、博多等を拠点に貨車が集められ、専用列車が運行されるようになった。輸送時間を短縮して魚介類の鮮度を保ち、長距離輸送の分野にも進出著しくなってきたトラックに対抗するために、レサ10000系のような高速に走行できる専用貨車が開発された。レサ10000系を使用した鮮魚専用の特急貨物列車「とびうお」(幡生 - 東京市場間、運転区間はその後変化、以下同様)・「ぎんりん」(博多港 - 大阪市場間)は鮮魚貨物列車の代表的存在で、最高速度100km/hを誇り、市場の競りに間に合わせるべく運行管理上も最優先の扱いを受けていた。三陸方面からも急行貨物列車「東鱗1号」(鮫 - 東京市場間、レサ5000形使用、尻内駅(現在の八戸駅)からは新札幌駅(現在の札幌貨物ターミナル駅)発のコンテナ貨物列車に併結、最高速度85km/h)が設定されている。 特急鮮魚貨物列車は高速貨物であるため、最高速度が低い通常の車掌車は連結できず、専用緩急車のレムフ10000形が連結された。
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