流通経済大学柏高校
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2001年に、流通経済大学柏高校監督に本田は就任する。今のままでは頭打ちだと悩んでいたところに、地方公務員には避けて通れない教員異動で習志野高校から別の高校へ行かざるを得なくなったことが原因であった。同時に公立高校教員を退職。 流通経済大学柏高校に行くのにあたり、習志野高校在学中の12人と、習志野高校に新1年生として入学予定だった3人、計15人を流通経済大学柏高校に連れてくる形となった。本田は最初の2年間は、連れてきた選手がいたこともあり、習志野高校時代と同様にテクニック重視の指導をした。 流通経済大学柏高校は、2001年にサッカー選手寮、2003年にサッカー部専用グランドを作り、環境を整えていった。 2003年から本田は、学校側から全国優勝を強く求められたこともあり、結果を追求することを決意した。サッカーのスタイルも、攻守のバランスを考え、時には守りを固めるようなことも辞さないものとした。ピーンと張り詰めた空気を作るための指導方法を模索した。日常生活では、あいさつや掃除の徹底、大きな声を出して目標をしゃべらせる「ナンバーワン宣言」、次の試合に向けて選手たちにそれぞれの目標を書かせる「目標設定用紙」の活用などを行った。また練習メニューも、それまでボールコントロール中心だったのが、ワイドなエリアを使ったクロスやシュートの練習、判断の速さを高める練習などを行うようになった。 選手勧誘も強化し、最初は千葉県中心で、やがて関東、九州、沖縄から勧誘することも多くなった。 流通経済大学柏高校は、高校選手権大会では2005年の第84回に全国大会初出場し、2度目の出場となった第86回で全国優勝を果たした。高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会 では、2007年の第18回で優勝した。また、高校総体では2008年高校総体で同じ千葉県勢の市立船橋高校とともに両校優勝をしている。2011年に開始した高円宮杯U-18サッカーリーグでは、開始初年度から2016年までプレミアリーグに所属し、高円宮杯U-18サッカーリーグ2013では高校勢としては初となるチャンピオンシップを獲得した。 また、2010年4月より同校敷地内グラウンドで活動を開始したジュニアユース(中学生年代)のサッカークラブ「クラブ・ドラゴンズ柏」の総監督も務めている。
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