派生した麺料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 18:12 UTC 版)
釜山を中心とする慶尚南道地方では、麺の主原料に小麦粉を使ったミルミョン(밀면、小麦麺の意)が名物となっている。もとは北からの避難民がアメリカの援助物資を代用して平壌冷麺を再現しようとしたものといわれる。スープは野菜と肉のダシがベースで、トンチミは使われず、タデギ(다대기)と呼ばれるヤンニョムを載せる。店によっては疲労回復効果を求めてスープや麺に薬草を加える。冷麺には牛肉を盛り付けることが多いが、ミルミョンは豚肉が多い。 韓国の中華料理店では、冷麺を中華風にアレンジした中国冷麺(중국냉면, 중국식냉면, 중식냉면)が提供されている。店によってバリエーションはあるが、ピーナッツソースを加える、海鮮(エビなど)や五香粉で味付けした肉を盛り付けるといった特徴がある。ハンギョレ新聞の記事によると、1962年の東亜日報の連載小説に「中国冷麺」という単語は出てくるものの、それがどのような料理だったかははっきりせず、現在のような形になったのは1980年代以降とされる。 冷麺から派生した料理には他に、軽食堂やファーストフード店で提供されるチョルミョン(朝鮮語版、英語版、スペイン語版)(쫄면、しこしこ麺の意)があり、千切り野菜やゆで卵と甘辛ソースを絡めて食べる。1970年代に仁川の製麺所で冷麺を製造中に偶然生まれたもので、冷麺よりも太く固いことが名前の由来となっている。
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