毛文錫とは? わかりやすく解説

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毛文錫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/26 14:30 UTC 版)

毛 文錫(もう ぶんしゃく、もう ぶんせき[注 1]、生没年不詳)は、中国五代十国時代前蜀後蜀の大臣、花間派人。平珪。高陽(現在の河北省保定市高陽県)の人。の太僕卿毛亀範の子。


  1. ^ 「巫山一段雲」は題名ではなく詞調名(詞牌)だが、この作品では内容と一致している。この場合を「本意」という。
  2. ^ 巫山は、重慶市巫山県湖北省の境にある古くから知られた名山
  3. ^ 巫山は十二の秀でた峰で有名であり、巫山十二峰と言われる。
  4. ^ 鳴く猿、または猿の鳴き声は、中国古典詩文では、胸張り裂けそうな悲しみを象徴する。
  5. ^ 巫峡は巫山を貫流する長江の峡谷で、景勝であると共に急流の難所としても有名。
  6. ^ a b 春秋戦国時代、繁栄を誇ったを流れる長江の河畔の意。江だけで長江を指す。有名な巫山の神女の伝承に基づく。

注釈

  1. ^ 漢文では音読みは通常漢音を使い、錫の漢音は「セキ」だが、劉禹錫(りゅううしゃく)と同様、「もうぶんしゃく」と読むのが一般的らしい。
  2. ^ 「文錫 音律に通じ、詩を能(よ)くし詞に工(たく)みにして、時名 頗(すこぶ)る重んぜらる。」音律とは音階十二律)のことで、転じて広く音楽のことを指す。ここでは音楽の技能や音感のこと。

出典

  1. ^ a b c 曾昭岷; 曹済平; 王兆鵬; 劉尊明 (2008) [1999]. 孫通海. ed. 全唐五代詞 (第2次印刷 ed.). 北京: 中華書局. pp. 528,529. ISBN 9787101016093. 
  2. ^ a b c d 中田勇次郎『歴代名詞選』集英社〈漢詩大系〉、1965年、406-407頁。
  3. ^ 村上哲見小川環樹『李煜』岩波書店〈中國詩人選集〉、1959年、140頁。
  4. ^ 孔, 范今 (1998). 責任編輯 呉秉輝、郭継明. ed. 全唐五代詞釋注. 西安: 陝西人民出版社. pp. 1139-1140,1153. ISBN 7224046949. 
  5. ^ 上掲、中田, 1965によれば、王国維の輯本では1首を増補しているという
  6. ^ 資治通鑑巻269「均王(上) 乾化四年」「峽上有堰,或勸蜀主乘夏秋江漲,決之以灌江陵。毛文錫諫曰:「高季昌不服,其民何罪!陛下方以徳懐天下,忍以鄰國之民為魚鱉食乎!」蜀主乃止(峡に堰あり、或は蜀主に勧めて、夏秋の江の漲るに乗じて、之れを決して江陵を灌がんと。毛文錫 諫めて曰く、「高季昌 服せざるも、その民 何の罪ぞ! 陛下 方に徳を以て天下を懐かんに、隣国の民を以て魚鱉の食と為すに忍びんか!」蜀主 乃ち止む)」


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