わいきょく‐しゅうさ〔‐シウサ〕【×歪曲収差】
歪曲収差
像が物体と相似な形にならない収差。物面の正方形上の位置から出射した電子がレンズを通ったあと、糸巻き型(pin-cushion)または樽型(barrel)に結像される収差。この収差は像を歪ませるが、他の収差のように像のボケを与えるものではない。電子顕微鏡では投影レンズで問題になる。昔の電子顕微鏡では中間レンズと投影レンズの励磁を同程度にして中間レンズによる樽型歪を投影レンズの糸巻型歪で打ち消すという方法(distortion free)が取られていた。近年の電子顕微鏡では投影レンズを強励磁に固定して使用し中間レンズを可変するためにこの歪の打消しは行われていない。実際には投影レンズから観察面までの距離が大きいので像の歪曲は目立たない。
歪曲収差
歪曲収差
歪曲収差
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/05 14:36 UTC 版)
正しい方眼の物体を光学系により投影した時、像が正しい方眼にならない収差。詳細は「歪曲収差」を参照
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歪曲収差
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 20:00 UTC 版)
超広角や一眼レフ用のバックフォーカスを長く取った、非対称(逆望遠)型の広角レンズでは、構成上樽型の歪曲収差が発生し、補正が完全でないことが多い。工業用レンズなど歪曲収差の補正を意識して設計されたレンズではほとんど発生しない。なお魚眼レンズは意図的にこの収差による歪曲を利用したレンズである。
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