コマ収差とは? わかりやすく解説

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コマ‐しゅうさ〔‐シウサ〕【コマ収差】

読み方:こましゅうさ

comatic aberration光軸上にない光点から出た光が、球面収差によって彗星状の不規則な像を結ぶ収差ザイデルの五収差の一。非対称収差コマ


コマ収差(軸外)

【英】:(off-axial) coma aberration

物面の光軸外の点から光軸に対していろいろな角度で出射した電子線レンズ通ったあと、像面上1点結像せず円錐状(彗星状)の像を作る収差円錐頂角彗星の尾開き角)は60°になる。ザイデルの5収差一つで、レンズ固有収差である。寄生収差である軸上コマ収差とは別物である。対物レンズでは理論上球面収差次に、軸外収差のうちで最も重要な収差。軸外コマ収差補正の例はあるが、高分解能像に対するコマ収差の効果小さい。コマの名称はcomet由来する

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コマ収差(軸上)

【英】:axial coma aberration

電磁レンズ(対物)が完全な軸対称性を持たないことに起因する収差一つ。コマ収差はビームの点像を円錐状(彗星状)にする。この収差レンズポールピースの孔の非対称(真円でない)、材質磁気的不均質絞り等への帯電などによって生じる。

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コマ収差

読み方こましゅうさ

広い意味での 球面収差 のひとつで、レンズ中心から入る光とレンズ周辺から入る光のズレによって起きる。画面周辺画質低下したり、コマ・フレアという彗星のような形の像が現れることもある。コマ収差は絞り込むことによって見かけ上は改善されるが、本質的に非球面レンズ使用などにより補正する方法ベストである。コマ収差を見るには、夜景点光源絞り開放撮影し周辺の光の流れ具合を見るといい。

コマ収差

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/09 02:54 UTC 版)

コマ収差(コマしゅうさ、comatic aberration)とは、光軸外の1点を光源とする光が、像面において1点に集束しない収差をいう[1][2]


注釈

  1. ^ 彗星の英語cometの由来もギリシア語の頭髪である。

出典

  1. ^ a b c d e 『天文アマチュアのための望遠鏡光学・屈折編』pp.161-202「対物レンズ」。
  2. ^ a b c d e f g 『天文アマチュアのための望遠鏡光学・反射編』pp.91-110「収差とその対策」。


「コマ収差」の続きの解説一覧

コマ収差

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/05 14:36 UTC 版)

ザイデル収差」の記事における「コマ収差」の解説

光軸外の1点光源とする光が、像面において1点集束しない収差詳細は「コマ収差」を参照

※この「コマ収差」の解説は、「ザイデル収差」の解説の一部です。
「コマ収差」を含む「ザイデル収差」の記事については、「ザイデル収差」の概要を参照ください。

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