木造軸組構法の構成要素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 07:42 UTC 版)
「木造軸組構法」の記事における「木造軸組構法の構成要素」の解説
木造軸組構法の原形は、すでに竪穴式住居に見られる。すなわち、柱を立てて桁を支え、その桁に梁を架けて主要な構造としている。太古の頂部が二又の自然木の柱に桁や梁を架けて縄で縛って固定する接合方法から、縄文時代前期には木材を加工する技術が出現したと見られ、道具と木材加工技術の進歩とともに縄文晩期には日本独自の発明により継手・仕口などほぞ・ほぞ穴を利用した、より合理的な接合方法が用いられるようになった。桜町遺跡(富山県小矢部市)では木材に貫通した穴である「貫(ぬき)穴」のある木材が、真脇遺跡(石川県能登町)では「ほぞ加工」された材木が見つかっている。在来工法はこうした伝統的な構架・接合方法を受け継いているが、伝統工法が粘りで揺れを吸収する柔構造であるのに対し揺れを受け止める剛構造となっているなど、異なる点も多く、基礎の構築、土台の設置、基礎と土台の緊結、筋交いの多用や各種ボルトやプレートといった補強金物の使用など多くの技術は昭和時代後期以降から発達したものである。また、こうした技術は耐震基準の改正などにより大きく変化しており、他の工法に比べ耐震基準改正前後で構成要素が大きく異なるのが特徴である。主要な構成要素は以下の3つに分けられる。
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