有珠山
有珠山噴火
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 23:59 UTC 版)
「アニマルライツセンター」の記事における「有珠山噴火」の解説
2000年3月31日に有珠山が噴火。4月22日、アニマルライツセンターの会員2人が、温泉街に残されたペットの犬・ネコを連れ戻すため、避難生活を送っている四人の飼い主から委任状を受けて、徒歩で避難指定区域の胆振管内虻田町洞爺湖温泉町に入った。避難指示地区に無断で立ち入ったことについて、胆振管内壮瞥町の道道洞爺湖登別線の封鎖ゲートで、道警に事情を聴かれた際「逃げ隠れはしない。まず、連れ帰った犬が衰弱しているので、動物病院に行かせてほしい」と答えた。。当時のセンター代表の川口進は「国に再三働きかけ、この一週間はゲート前で中に入れるよう交渉したが、らちがあかなかった。今回の行動は二人が自分たちの判断で行ったものだが、ペナルティーは甘んじて受ける」と述べた。 この行為について、一時帰宅が認められていない洞爺湖温泉町の住民から「避難指示を守っている住民を無視した行為」と批判が上がる一方、ペットへの思いや帰宅のめどが立たない人たちからは理解を示す意見も出た。虻田町の町長・長崎良夫は「動物愛護団体の人は、家に帰りたいのに帰れない町民の気持ちを考えたことがあるのか。警備も厳しくなるだろう」と述べた。北海道警察などは「極めて危険な場所だ。”避難指示”という規制なので、処罰することは難しいが、今後立ち入り規制の徹底をはかる」と話した。一方、温泉街の自宅に猫を残してきた主婦は「委任状集めは知っていたが、生存は厳しいと思って参加しなかった。もう少し早ければ、お願いしただろう」と話す。また取り残されたペットの救出を道などに要請している有珠山被災犬猫救助連絡会の代表(北海道動物保護協会長)は、今回の行動を「消えゆく命を救いたいという気持ちだろう」と理解を示し、「人間か動物かではなく、動物もかけがえのない存在で、生きる権利があるということを今回の行動を機に知ってほしい」と語った。。
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