書類のコーディング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/04 16:12 UTC 版)
書類をよりよく組織し管理するために、弁護士やパラリーガルは、書類の属性のフィールドごとにコード(符号)を振り、書類を精査する際に簡単に分類し参照できるように、この情報をデータベースに入力する。このように書類から収集しデータベースに入力される情報の中には、受信者名、送信者名、書類の種類(例えば手紙、メモ、意見書、その他など)、書類作成日などが含まれる。歴史的には、この作業は弁護士事務所内の訴訟担当チームが行ったり、業者に外注して作業させたりしていた。「書類」が紙に記録されたものから電子的に保存されたものに変化していくにつれて、この作業は次第に電子ファイルの処理に置き換えられてきている。しかし、紙の書類のコーディングは、ペンが完全にコンピュータに置き換えられるまでは、完全になくなることはないだろう。 コーディングは手作業で行われ、大変な費用と時間がかかる作業になりがちである。したがって、往々にしてこのプロセスを外部業者に委託することが検討される。現在では、単純な書類分類上(bibliographic)のフィールドに関するコード付けは、多くの場合、訴訟が起こった地よりも労働コストの低い国の業者に外注される。例えば、アメリカやイギリス連邦諸国の訴訟に関連した書類のコード付けを、英語を理解する者の人口が多いインドに外注する傾向があるのは当然ともいえる。また、大規模な法律事務所が、書類の精査とコーディングの仕事を契約弁護士(contract attorney)に担当させることもよくあることである。契約弁護士とは、日給で期限を限って雇用される弁護士である。
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