日本人の災害観
長い歴史の中で地震、噴火、津波、台風などのさまざまな種類の災害を繰返し経験することによって、災害に関する基本的概念が形成されてきた。これらの災害に関する基本的な概念や災害意識(災害への関心、不安、被害予想)を規定する基本的観念は「災害観」と呼ばれている。 日本人の災害観として代表的なものとしては、災害は天が人間を罰するために起こすものであるという「天譴論(てんけんろん)」や、災害が起こりその中で人間が生き死にすることは避けられない運命であるという「運命論」、人間の心のあり方や内面的努力によって災害に対処していこうとする「精神論」をあげることができる。 これらの災害観が、災害時に「人々が何を考え」「どのように行動するか」という思考や行動のあり方に密接に影響していることが指摘されている。
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