文美月とは? わかりやすく解説

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文美月

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/24 09:26 UTC 版)

ぶん みつき
文 美月
生誕 (1970-09-09) 1970年9月9日(53歳)
日本
国籍 日本大阪府
受賞 日本サブスクリプション特別賞
公式サイト https://losszero.co.jp/
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文 美月(ぶん みつき、: 문미월, 1970年 - )は、日本実業家NPO法人同志社大学産官学連携支援ネットワーク 理事[1]近畿経済産業局 女性起業応援プロジェクト「LED関西」メンター、リトルムーンインターナショナル株式会社 創業者・現取締役副社長、株式会社ロスゼロ 代表取締役。[2]内閣府 男女共同参画局アジア太平洋 輝く女性の交流事業」検討調査委員。[3]日経×WOMEN 公式アンバサダー。[4]桃山学院大学 ビジネスデザイン学部 食ビジネス講師(2020年・2021年)。毎日放送(MBS)「ミント!」月曜日コメンテーター(2019年6月~2021年3月)を務めていた。

経歴

奈良県奈良市生まれ。在日コリアン3世として育つ。42歳で日本国籍取得。

1989年奈良県立奈良高等学校1993年同志社大学 経済学部卒業。

日本生命保険に同志社大学初の女性総合職として、また本名を使う初の外国籍総合職として入社。大阪の本店融資部に配属後、1995年東京本社の融資部に転勤。

1996年日本生命保険を退職後、韓国ソウル延世(ヨンセ)大学韓国語語学堂に留学。日本に帰国後、大阪で結婚。二児を出産。

その後再就職活動をするも、育児中の母親に対する壁の高さを知り、「自分の雇用は自分で創る」と決心、2001年10月、自宅のパソコン1台で有限会社リトルムーン(現リトルムーンインターナショナル株式会社)を起業。自宅でできる仕事としてネット通販を選んだ。商売経験・資金・人脈・Web知識・商材はなかったが、同時期にFM大阪のソウル旅行2泊3日の懸賞に当選。韓国滞在中に仕入れた雑貨の販売を楽天市場でスタートした。ヘアアクセサリーECに特化し、品揃え日本最大級一万点、販売累計450万点のEC専門サイト『リトルムーン』を育てた。

2010年より、使われなくなったヘアアクセを日本全国で回収、ラオスカンボジアなど発展途上国の少女に寄贈する活動を開始。回収したヘアアクセサリーの一部をカンボジアで販売し、売上金で若者の職業プログラム支援に取り組む。2020年時点で回収点数は累計3万点を超え、寄贈は10か国となった。

2011年より、ECに関するテーマのほか、女性の起業や活躍支援に関するテーマで全国で講演をスタート。主に行政や大学などで講演を行う。

2012年、2013年、2017年、スタディーツアー「文美月といくカンボジア7日間[5]」(毎日新聞旅行社)を主宰。

2014年、タイ・バンコクで開催されたアジア「女性社会起業家セミナー[6]」にてITマーケティング講義を担当。

2014年 「株式会社ビューティフルスマイル(現:株式会社ロスゼロ)」を起業。

2015年 初の著書『悩みと向き合える女性は、うまくいく』(KADOKAWA)出版。

2016年 内閣府の「アジア太平洋で輝く女性の交流事業[7]」 の一環として国際シンポジウムに登壇、2017年同事業の調査検討委員を拝命。

もったいないものを活かすヘアアクセサリーのリユース経験から、最ももったいない問題の一つである食品廃棄に着目するようになる。

2018年2月からクラウドファンディングで、規格外の高級チョコレート264kgの食品ロス削減とカンボジアでのトイレ建設・文房具6,000点の寄贈を両立させたのち、4月、食品ロス問題にフォーカスした事業『ロスゼロ』を立ち上げる。当初は売上の一部をカンボジア支援に用いたが、のちに日本国内での子供食堂等への支援に切り替えた。

食品メーカーで発生する製造余剰品や規格外品などを販売するほか、イベントなどを行い、2018年、東京都女性ベンチャー成長促進企業(APT WOMEN[8])に採択されたのち、同年8月東京都からシリコンバレーに12日間派遣される。

2018年から、家庭で未利用とままの食材を持ち寄ってプロが調理して食べる「サルベージパーティー」を二度開催。

2019年5月 株式会社ロスゼロが大阪府「おおさか食品ロス削減推進パートナー[9]」企業に認定される。

2019年10月 規格外食材を使用した料理を協力レストランで提供する「ロスゼロ食堂」を限定運営。

2021年1月 ロスゼロが東大阪市と包括連携協定を締結。DtoCブランド「Re:You(りゆう)」をリリース

2021年 5月 ロスゼロが兵庫県川西市と包括連携協定を締結。

2021年8月 川西市と市内の医療従事者応援「ありがとうプロジェクト」[10]を開始。約25トンの食品ロス削減。

2021年10月 「Re:You」が神戸市のふるさと納税返礼品[11]に採用。社名を株式会社ビューティフルスマイルから株式会社ロスゼロに変更。

2021年11月 食品ロス削減サブスクリプション「ロスゼロ不定期便」開始。

2022年5月 ロスゼロが大阪府と事業連携協定を締結。[12]

2022年10月 ロスゼロが「おおさかトップランナー育成事業[13]」に認定。

2023年5月 ロスゼロ・東京海上日動火災・マグチグループ・大阪府大阪商工会議所で連携し、「食品ロス削減 大阪モデル[14]」を開始。

2023年6月 豊中市経営改革専門委員に就任。

2023年9月 ロスゼロが近畿経済産業局の「J-Startup KANSAI[15]」に選定。農林水産省・消費者庁主催「食品ロス削減推進表彰」審査委員会委員長賞受賞。

2023年11月 「EY Winning Women 2023[16]」のファイナリストに選出。

受賞歴

  • 2017年2月 関西テレビ「ソーシャル映像祭」入賞。
  • 2017年6月 ソーシャルイノベーション「グリーンオーシャン大賞」入賞。
  • 2020年 「食品産業もったいない大賞」特別賞。(旧社名ビューティフルスマイルで受賞)[17]
  • 2021年9月 パソナグループ主催「淡路島スタートアップイノベーションコンテスト」準グランプリ。
  • 2022年 「東急アライアンスプラットホーム2021 DemoDay[18]」オーディエンス賞・SOIL 賞 。
  • 2022年 アップサイクル食品コンテスト 「K,D,C,,,Food Challeng[19]」JR東日本賞。  
  • 2022年 「日本サブスクリプションビジネス大賞2022」特別賞。[20]
  • 2022年 「CSOフォーラム2022」 グランプリ・大阪ロータリークラブ賞。[21]
  • 2023年4月 大阪府より「おおさか環境賞」大賞を受賞。[22]
  • 2023年9月 農林水産省・消費者庁主催 令和5年度「食品ロス削減推進表彰[23]」審査委員会審査委員長賞を受賞

出演

TV番組(2017年以降・一部抜粋)

ラジオ番組(2016年以降・一部抜粋)

WEBメディア(ロスゼロ)

  • 2019年2月20日 「HUFFPOST」余った節分の豆とチョコで新商品 「食品ロス」ここにも
  • 2020年1月29日 「シティリビング(大阪・神戸版)」暮らしの中で私たちにもできる「SDGs」少し意識するだけで世界は変えられる
  • 2020年5月 「レッツエンジョイ東京」
  • 2020年7月 日本政府国際アカウント「 The Government of Japan」
  • 2020年7月 はいぶり フードロス削減に挑戦するフードシェアリングビジネス12選
  • 2021年3月 Ethical Choice 2021年はエシカルなホワイトデーに。喜ばれるエシカルギフト15選
  • 2022年4月 オルタナ 「まるで福袋」食ロス対策のサブスク、じわり広がる
  • 2022年12月8日 「HUFFPOST」「食べられるのに捨てる」だけが競争に勝つ方法なのか?美味しく食べて社会貢献できるサービス「ロスゼロ」の挑戦
  • 2022年12月15日 「同志社大学学長鼎談」学長鼎談第3弾 ダイバーシティを考える
  • 2022年12月 TOKYOエシカル  パートナー企業・団体の取組紹介【ロスゼロ】
  • 2023年1月 「Bplatz」《講演録》専業主婦・二児の母が「みんなが笑顔になる」持続可能な起業を実現していくまで
  • 2023年1月 SDGs fan ロスゼロのアップサイクル食品が阪急うめだ本店に初登場
  • 2023年2月22日 「HUFFPOST」徹底した「情報開示」、その理由は?利益も課題解決も諦めないLIFULLとロスゼロの挑戦

新聞

  • 2014年 産業経済新聞 連載[24] 文美月(1)在日コリアンの「人と違う視点」という強み
  • 2016年 徳島新聞 とくしまウーマノミクス
  • 2017年 日経MJ 「女性のキャリア、ECサイト経営 選択肢に」
  • 2017年 福井新聞「北陸三県起業家のつどい」
  • 2015年5月 神戸新聞
  • 2018年6月 日経新聞
  • 2018年7月 日経MJ
  • 2018年8月 朝日新聞「折々のことば」
  • 2018年8月 日経新聞
  • 2018年10月 朝日新聞 作りすぎ、規格外…もったいないから食べて「ロスゼロ」
  • 2018年10月 日刊ケイザイ新聞「パワフル関西」
  • 2019年2月 朝日新聞
  • 2019年4月 菓業食品新聞
  • 2019年6月 読売新聞
  • 2019年6月 日本食糧新聞
  • 2019年6月 食料醸界新聞
  • 2019年6月 日刊ケイザイ
  • 2019年6月 神戸新聞
  • 2019年10月 愛媛新聞
  • 2019年11月 神戸新聞
  • 2019年11月 佐賀新聞
  • 2019年11月 山陰中央新報
  • 2019年11月 中国新聞
  • 2019年12月 ”日本一”明るい経済新聞
  • 2019年12月29日 産経新聞
  • 2020年2月2日 京都新聞
  • 2020年3月28日 読売新聞
  • 2020年5月 朝日新聞
  • 2020年6月10日 読売新聞
  • 2020年10月 日本食糧新聞
  • 2021年3月 読売新聞
  • 2021年4月 神戸新聞
  • 2021年10月 中國新聞
  • 2022年2月 日経MJ
  • 2022年3月 日本食糧新聞
  • 2022年9月~12月 神戸新聞「隋想」
  • 2023年2月1日 日本食糧新聞
  • 2023年2月8日 日本食糧新聞
  • 2023年2月15日 日本食糧新聞
  • 2023年2月22日 日本食糧新聞

外部リンク

脚注

出典

  1. ^ 同志社大学産官学連携支援ネットワーク 役員一覧”. 同志社大学産官学. 2023年4月25日閲覧。
  2. ^ ロスゼロ代表者ページ”. 株式会社ロスゼロ. 2023年4月25日閲覧。
  3. ^ 平成29年度 アジア・太平洋 輝く女性の交流事業 報告書”. 内閣府男女共同参画局. 2023年4月25日閲覧。
  4. ^ 日経xwomanアンバサダー一覧”. 日経xwoman Terrace. 2023年4月25日閲覧。
  5. ^ 文美月さんと行く、カンボジアツアー7日間”. 2023年11月29日閲覧。
  6. ^ アジア女性社会起業家セミナーの開催”. 2023年11月29日閲覧。
  7. ^ 平成30年度 アジア・太平洋 輝く⼥性の交流事業 報告書”. 2023年11月29日閲覧。
  8. ^ APT Womenとは”. 2023年11月29日閲覧。
  9. ^ おおさか食品ロス削減推進パートナー”. 2023年11月29日閲覧。
  10. ^ 医療現場で働く人につながる笑顔の輪!ありがとうプロジェクト”. 兵庫県川西市. 2023年5月9日閲覧。
  11. ^ 神戸市のふるさと納税返礼品”. 2023年11月29日閲覧。
  12. ^ 大阪府/株式会社ロスゼロとの事業連携協定について”. 大阪府. 2023年4月25日閲覧。
  13. ^ おおさかトップランナー育成事業”. 2023年11月29日閲覧。
  14. ^ 大阪商工会議所、大阪食品ロス削減コンソーシアムとの事業連携協定について”. 2023年11月29日閲覧。
  15. ^ J-startup KANSAI”. 2023年11月29日閲覧。
  16. ^ EY Winning Women 2023 ファイナリスト”. 2023年11月29日閲覧。
  17. ^ 「食品産業もったいない大賞」について:農林水産省”. 農林水産省. 2023年4月25日閲覧。
  18. ^ 東急アライアンスプラットホーム2021 DemoDay”. 2023年11月29日閲覧。
  19. ^ K,D,C,,,Food Challeng”. 2023年11月29日閲覧。
  20. ^ 日本サブスクリプションビジネス大賞2022”. 一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会. 2023年4月25日閲覧。
  21. ^ CSOフォーラム2022”. 認定NPO法人 大阪NPOセンター. 2023年4月25日閲覧。
  22. ^ おおさか環境賞”. 大阪府. 2023年5月9日閲覧。
  23. ^ 食品ロス削減推進表彰”. 2023年11月29日閲覧。
  24. ^ 文美月(1)在日コリアンの「人と違う視点」という強み”. 産経新聞. 2023年12月6日閲覧。



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