操縦方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/09 15:57 UTC 版)
本機は試作型の回転翼機であるが、操縦には固定翼機と同じく、スティックとフットバーで操作する。操縦席に操縦士が座り、右手は操縦桿、左手は出力調整(スロットル)レバー、両足はフットペダルを操作した。 機体の左右移動は操縦桿を左右に傾ける。この動きがワイヤーを介してメインローターの回転面を左右に傾けた。これにより、推力が偏向し機体が左右に移動した。 機首の向きの変更はフットペダルを左右に踏み込み、ワイヤーを介して、テイルローターの回転面を左右に傾けることで行われた(ヨーイング制御)。 前進は操縦桿を手前に引き、ワイヤーを介して、テイルローターのブレードの迎え角を大きくする事で、尾部の揚力が増し、機体全体が前傾姿勢をとることで、メインローター回転面が前方に傾き、メインローターから発生している揚力の分力が前方への牽引力となる事で行われた(ピッチング制御)。 メイン・テイルの両ローターの回転数の増減は、操縦席左にある1本の出力調整レバーを前後に動かすことによって行われた。
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操縦方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 07:46 UTC 版)
回転翼に動力が無い機体の場合は、風を受けてある程度回転が上がるまで、風上に向かってエレベーターアップで回転翼を後方に傾けたまま十分に滑走させる必要がある。回転翼に動力を繋ぐことが出来る機体の場合は、動力を繋いで初期回転を得る事もできる。十分な回転数が得られたら通常の飛行機のように滑走して離陸させる。離陸距離は非常に短い。操縦の感覚はヘリコプターと飛行機の中間であり、飛行機のように操縦桿でエレベーター・エルロン操作、ペダルでラダー操作をする。特徴的なこととしては、回転翼機であることからストールターンのような動きが非常に得意で、固定翼機では到底困難なほどの小さな半径での旋回が可能である。また通常の飛行機が完全に失速してしまうような大きな迎え角で飛行しても、揚力を発生している回転翼は失速することが無いので、機体の失速特性は非常に良い(と言うよりオートジャイロには失速自体が存在しない)。 基本的にはエンジン出力を上げると前に進みつつ上昇し、エンジン出力を下げるとスピードが落ちつつ機首を下げること無く高度が下がると言う独特の挙動を見せる。現代のスポーツ系オートジャイロは、かなりのスタント飛行能力があり運動性にも優れるが、固定翼機である通常のスタント機ではあまり問題にならないマイナスGをかける機動(急激なエレベーターダウンや背面飛行など)は、ローターの回転が止まって墜落してしまうために不可能となっている。 (参考)オートジャイロによるスタントの動画>
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