摩擦撹拌接合
別名:摩擦攪拌接合,摩擦かくはん接合
摩擦撹拌接合とは、金属加工技術のうち、極度の摩擦熱と圧力を加えることで生じる分子の塑性流動現象を利用し、金属材料を接合する技術のことである。
摩擦撹拌接合は金属分子を撹拌して練り混ぜる過程で接合を行う技術であるといえる。高熱で溶かして接合する溶接技術と比べて、溶融部分が盛り上がらず平坦にできる、異なる金属材料を接合できる、強度が維持できるといった利点がある。極高の摩擦を発生させるために特殊な装置が必要となるため、細かい接合作業はトーチを使用する溶接の方が向いているといえる。
Appleが2012年11月に発表した新型iMacは、ディスプレイのアルミニウムボディ内にMac本体を全て搭載した一体型パソコンであるが、側面のエッジ部分の厚みが5mmという極薄のデザインになっている。この形状を実現するために、アルミニウムの接合に摩擦撹拌接合が用いられているという。
参照リンク
iMac - (Apple)
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