慶長大判とは? わかりやすく解説

慶長大判

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/01 04:55 UTC 版)

慶長大判(けいちょうおおばん)とは、江戸時代の初期すなわち慶長6年(1601年)より鋳造[注 1]された大判であり、墨書、金品位および発行時期などにより数種類に細分類される。この発行年については慶長の幣制の成立と同時期とされるが詳細については不明であり、定かでない。




注釈

  1. ^ 大判の製作は、鋳造した金塊を延金として打ち延す工程を踏むことから鋳造と呼ぶには相応しくないが、広義には貨幣の製造を通して鋳造ともいう。
  2. ^ 四十四匁一分としている『貨幣秘録』は江戸時代後期の天保14年(1843年)に佐藤治左衛門によって著されたものとされ、江戸時代初期とは1匁の量目が若干異なる。
  3. ^ 江戸時代初期の1匁は約3.73グラムと推定されている(日本貨幣カタログ 2008年版, 大判の解説, p65.)。

出典

  1. ^ 泰星オークション、(泰星オークション2017 出品No.1、第45回泰星誌上オークション 出品No.3.)
  2. ^ 佐藤治左衛門 『貨幣秘録』 1843年
  3. ^ a b c 瀧澤武雄,西脇康 『日本史小百科「貨幣」』 東京堂出版、1999年
  4. ^ a b c 三上隆三 『江戸の貨幣物語』 東洋経済新報社、1996年
  5. ^ 日本銀行調査局土屋喬雄編 『図録 日本の貨幣・第2巻』「近世幣制の成立」 東洋経済新報社、1973年
  6. ^ 小葉田(1958), p120-121.
  7. ^ 小葉田(1958), p159-160.
  8. ^ 甲賀宜政 『古金銀調査明細録』 1930年
  9. ^ 『貨幣秘録』には四十四匁一分とある。久光(1976), p86.
  10. ^ 『貨幣秘録』による。久光(1976), p86.


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