御旅所祭(おたびしょさい)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 14:36 UTC 版)
「春日若宮おん祭」の記事における「御旅所祭(おたびしょさい)」の解説
17日午後2時半頃から夜遅くまで行われる、若宮に芸能を奉納するおん祭の中心となる神事。お旅所は一の鳥居と二の鳥居の間、春日大社参道沿いの奈良国立博物館の南側に設置される。お渡り式の行列がお旅所に到着した後、南面して設置されたお仮殿の南に作られた芝舞台で、社伝神楽や東遊、田楽や細男(せいのお)、三方楽所南都方の伝統を受け継ぐ南都楽所による舞楽、和舞など、日本古来の芸能が奉納される。芝舞台の前には3メートルを越える鼉太鼓(だだいこ)が東西に一対置かれ、おん祭のシンボル的存在となっている。芸能を奉納する一行が神域である御旅所に入る前には、1m四方程度に柴で作られた垣根に結ばれた白紙を猿楽座の金春太夫がほどく「金春の埒(らち)あけ」が行われる。御旅所祭の間、御旅所への一般客の立ち入りは制限されるが、春日大社参道などから無料で、あるいは奈良観光センターが桟敷席を設置した場合はそこから有料で観覧することができる。 御旅所祭で奉納される芸能は以下のとおり。 神楽(かぐら) 東遊(あずまあそび) 田楽(でんがく) 細男(せいのお) 神楽式(かぐらしき) 和舞(やまとまい) 舞楽(ぶがく)
※この「御旅所祭(おたびしょさい)」の解説は、「春日若宮おん祭」の解説の一部です。
「御旅所祭(おたびしょさい)」を含む「春日若宮おん祭」の記事については、「春日若宮おん祭」の概要を参照ください。
- 御旅所祭のページへのリンク