徐ろに
読み方:おもむろに
別表記:徐に
「おもむろに」とは、本来は挙動が落ち着いてゆっくりしているさまや物事がゆったりと起こるさまを意味する言葉だが、昨今では突然不意に何かを急に行う意味で使われることが増えている表現。
別表記:徐に
「おもむろに」とは、本来は挙動が落ち着いてゆっくりしているさまや物事がゆったりと起こるさまを意味する言葉だが、昨今では突然不意に何かを急に行う意味で使われることが増えている表現。
おもむろに
別表記:徐に
「おもむろに」とは、慌てることなくゆっくりと何かをする様子のことを意味する表現。
このような誤解が生じてしまう原因は、「おもむろに」の用法に関係している。「おもむろに」は、静止状態からなんらかの動作に移る時の様子、または一つの動作から次の動作へ移る時の様子を表す言葉である。たとえば、「彼は、会釈をしてきた。そして、おもむろに近づいてきた。」「彼は、立ち上がった。そして、おもむろにカメラをこちらに向けた。」などというふうに使われるのである。これらの場合「おもむろに」の本来の意味は、「ゆっくりと」であるのだが、前後のシチュエーションがわからなければ、「突然に」とか「いきなり」と解釈しても、意味が通じてしまう。結果、「おもむろに」の意味が取り違えられてきたのである。
これは、「やおら」という言葉にも通じる。「やおら」も本来、ゆっくりと動作を始める様子や、ゆっくりと次の動作を始める様子を形容する言葉であった。しかし、「急に」「突然に」「いきなり」などの意味の言葉だと誤解されるようになったのである。しかし、「おもむろに」とは事情が違い、こちらは「あわただしいさま」という意味が付け加えられた辞書が最近出てきている
ところで、日本の古文には、「日本書紀」という歴史書がある。この書物は、漢文体で書かれている。その中に、「ゆったりと」「物静かな様子で」という意味の「おもぶるに」という語が記載されている。「おもむろに」の語源は定かではないが、この語がもととなった言葉ではないかとする説がある。
「おもむろに取り出す」の意味は、「落ち着いてゆっくりと取り出す」だ。「お殿様は、褒美の金を懐からおもむろに取り出した。」などの言い回しができる。
「おもむろに立ち上がる」の意味は、「落ち着いてゆっくりと立ち上がる」だ。「敵に囲まれたが、彼はおもむろに立ち上がった。」などの言い回しができる。
・盗賊に屋敷を囲まれた。それを知った太郎は、おもむろに弓を手に取ると、矢をつがえた。
・家族の心配をよそに、お父さんは夜が明けてから家に帰ってきた。そして、家族の見守る中で、カバンの中から包みを取り出した。お父さんがおもむろに開いた包みの中からは、竜の宝物が出てきた。
・道に迷ったメアリーはカバンの中から、おもむろにサンドイッチを取り出すと食べ始めた。
・盗賊にさらわれた太郎だったが、何をされても平気とばかりにおもむろに椅子に腰をおろした。
・今までケンカをしていた姉が、そのドラマが始まる時間になるとおもむろにテレビのスイッチをつけた。
・その男の言い分を黙って聞いていたポールは、おもむろに口を開いた。
・郵便配達夫がおもむろに取り出したのは、クリスマスカードだった。
・家の外から犬の鳴き声がした。ボクは心配だったが、父はおもむろにドアを開けた。
・その王様は、慌ててやってきた農夫におもむろに声をかけた。
「おもむろに」とは、慌てることなくゆっくりと何かをする様子のことを意味する表現。
「おもむろに」とは・「おもむろに」の意味
「おもむろに」という言葉の意味を「突然に」「不意に」と理解している人がいるが、それは意味 間違いである。「おもむろに」は、漢字で表記すると「徐に」であり、「落ち着いてゆっくりと動作を始める様子」を表す言葉である。しかし、実際のところ、「帰宅した妻は、急いで晩ご飯の支度を始めた。」と表現したい時に、「急いで」のかわりに「おもむろに」を使ってしまうというふうな誤用がよくされる。ある調査によると、「おもむろに」の意味を間違えて理解している人は、全体の4割にものぼった。この傾向は、若い人ほど顕著だったということである。このような誤解が生じてしまう原因は、「おもむろに」の用法に関係している。「おもむろに」は、静止状態からなんらかの動作に移る時の様子、または一つの動作から次の動作へ移る時の様子を表す言葉である。たとえば、「彼は、会釈をしてきた。そして、おもむろに近づいてきた。」「彼は、立ち上がった。そして、おもむろにカメラをこちらに向けた。」などというふうに使われるのである。これらの場合「おもむろに」の本来の意味は、「ゆっくりと」であるのだが、前後のシチュエーションがわからなければ、「突然に」とか「いきなり」と解釈しても、意味が通じてしまう。結果、「おもむろに」の意味が取り違えられてきたのである。
これは、「やおら」という言葉にも通じる。「やおら」も本来、ゆっくりと動作を始める様子や、ゆっくりと次の動作を始める様子を形容する言葉であった。しかし、「急に」「突然に」「いきなり」などの意味の言葉だと誤解されるようになったのである。しかし、「おもむろに」とは事情が違い、こちらは「あわただしいさま」という意味が付け加えられた辞書が最近出てきている
ところで、日本の古文には、「日本書紀」という歴史書がある。この書物は、漢文体で書かれている。その中に、「ゆったりと」「物静かな様子で」という意味の「おもぶるに」という語が記載されている。「おもむろに」の語源は定かではないが、この語がもととなった言葉ではないかとする説がある。
「おもむろに」の熟語・言い回し
おもむろに取り出すとは
「おもむろに取り出す」の意味は、「落ち着いてゆっくりと取り出す」だ。「お殿様は、褒美の金を懐からおもむろに取り出した。」などの言い回しができる。
おもむろに立ち上がるとは
「おもむろに立ち上がる」の意味は、「落ち着いてゆっくりと立ち上がる」だ。「敵に囲まれたが、彼はおもむろに立ち上がった。」などの言い回しができる。
「おもむろに」の使い方・例文
・お姫さまを助けに行くことを決意した太郎は、食料や武器をカバンに詰め込んだ。そして、おじいさんとおばあさんにおもむろに挨拶をした。・盗賊に屋敷を囲まれた。それを知った太郎は、おもむろに弓を手に取ると、矢をつがえた。
・家族の心配をよそに、お父さんは夜が明けてから家に帰ってきた。そして、家族の見守る中で、カバンの中から包みを取り出した。お父さんがおもむろに開いた包みの中からは、竜の宝物が出てきた。
・道に迷ったメアリーはカバンの中から、おもむろにサンドイッチを取り出すと食べ始めた。
・盗賊にさらわれた太郎だったが、何をされても平気とばかりにおもむろに椅子に腰をおろした。
・今までケンカをしていた姉が、そのドラマが始まる時間になるとおもむろにテレビのスイッチをつけた。
・その男の言い分を黙って聞いていたポールは、おもむろに口を開いた。
・郵便配達夫がおもむろに取り出したのは、クリスマスカードだった。
・家の外から犬の鳴き声がした。ボクは心配だったが、父はおもむろにドアを開けた。
・その王様は、慌ててやってきた農夫におもむろに声をかけた。
おもむろ‐に【▽徐に】
「徐に」の例文・使い方・用例・文例
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