小浜島の芸能とは? わかりやすく解説

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小浜島の芸能

名称: 小浜島の芸能
ふりがな こはまじまのげいのう
種別1: 民俗芸能
保護団体名: 小浜民俗芸能保存会
選択年月日 1995.12.26(平成7.12.26)
都道府県(列記): 沖縄県
市区町村(列記): 八重山郡竹富町
代表都道府県 沖縄県
備考
解説文:  小浜島石垣島西方一一キロ海上に浮かぶ島で、結願祭や盆に沖縄地方特有の味わいをもった諸種民俗芸能伝えられている。
 最も芸能豊富に行われるのは、一年間の願を解き、また翌年豊饒祈願する結願祭の時である。四日間のこの祭りの折、北と南の二集落分かれそれぞれの芸能競演する。北には弥勒面を管理するミルクヤー、南に福禄寿面を管理するフクルジュヤーという役持ちの家があり、そこを中心として踊り担当者(ブンドゥリニンズ)、狂言担当者(キョンギンニンズ)、音楽担当地方(ヂィー)の諸役直接芸能携わるが、ほかに地区会長務め総代(スータイ)、会計その他諸事管掌するナカス役なども祭祀全体運営重要な役割を果たす。ここでの芸能の上演は伝統的な厳密な祭祀組織支えられている。一日目はスィクミ(仕込み)といい、両集落それぞれに本番合わせた稽古準備をする。その夜、島の各ワン御獄)ではチイー(神女)が夜籠りをする。二日目ショウニチ正日)と称し、カワニワン(嘉保御獄)前の広場で、舞台掛けして盛大に種々の芸能が演ぜられる。朝、ザーマーリィ(座廻り)と称して、北、南の両集落演者一同が、それぞれ弥勒福禄寿先頭にして広場入場し、棒踊りなどがあってから、二間四方の舞台が二〇分位いの間に一気設置される。北、南両集落交互に出される芸能には、多種多様な舞踊狂言があるが、ブーピキ踊(引き踊)、ショバンキョンギン(初番狂言)など、この島独特の演目があり、また強い信仰意識のなかで演じられるのであるため古朴味わいがある。
 また旧暦七月の盆の時にも、北、南の二集落分かれて念仏踊を踊るが、本土念仏芸能古風が、沖縄風に変容されてとどめられている。そのほかに島にはダートゥダーという仮面かぶった異装の態のものが登場する独特の芸能伝えている。
 今日小浜島は他の島々と同様、過疎化進行しており、旧来の伝統失われつつある。早急に記録作成し保存する必要がある



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