奉行直轄職
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以下の役職は仙台市史の組織図で奉行直下に位置づけられているもの。『宮城県姓氏家系大辞典』記載の追記部分は(宮)と末尾に表記。 若年寄 奉行の補佐役 。別名は若老。役高1000石。評定役や大番頭を兼務する場合もある。江戸時代後期以降の須原屋版江戸武鑑では幕職の若年寄職に配慮しているためか「年寄」名義で掲載されていることが、「仙台市史通史5・近世3」の安永2年(1773年)の政変の面子と「大武鑑・中巻」の同年の武鑑との比較でわかる。 少老、若老とも称す。対外的には「年寄」と呼称。表向の政治にはかかわらず、藩主の私的な部分の統括。藩政中期、この職に就任することによって、家格「召出」となる者が通例となった。(宮) 旗奉行 槍奉行 大番頭(おおばんがしら) 役高600石。先述のとおり若年寄が兼帯することがある。 対外的には国許番頭。多くは若年寄と兼務。家格「召出」および平士で編成する大番組(対外的には大番)を率いる。大番組の任務は、城中警備。十組(一時期十二組)(宮) 脇番頭 城番 二の丸留守居 出入司(しゅつにゅうつかさ) 藩財政での最高職で政策決定に関与。役高600石。当初は別の名で呼ばれていたが、初名については不詳。 対外的には「用人」と呼称。財政関係の総括責任者。(宮) 申次(もうしつぎ) 初名は奏者役。延宝4年(1676年)に設置。幕末の坂時秀(英力)が祭祀奉行を兼務したように他職と兼務することがある。 評定役(ひょうじょうやく) 司法においての最高職で政策決定に関与。役高500石。先述のとおり若年寄が兼帯することがある。 評定所役人 切支丹鉄砲改役 町奉行 役高300石。配下に町同心 近習目付 延宝3年(1675年)に設置。 若年寄支配の目付や徒目付と異なり奉行職支配。時間に関係なく直接藩主に政治姿勢、政策、人事、役人の勤務などについて、報告することを任務とした。(宮) 屋敷奉行 享保11年(1726年)に兵具奉行と兼務となる。 奥年寄 他藩の広敷用人相当。広敷番頭や御用達、大所組頭を統括。 姫様御年寄(宮) 袖ヶ崎御年寄(宮)
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