天皇機関説への批判とは? わかりやすく解説

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天皇機関説への批判

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 09:59 UTC 版)

国体の本義」の記事における「天皇機関説への批判」の解説

天皇機関説事件」も参照旧字旧仮名版) 天皇統治權主體あらせられるのであつて、かの統治權主體國家であり、天皇はその機關に過ぎないといふ說の如きは、西洋國家學說の無批判的蹈襲といふ以外には何ら根據はない。天皇は、外國所謂元首君主・主權者・統治權者たるに止まらせられるお方ではなく、現御神(あきつみかみ)として肇國以來大義に隨つて、この國をしろしめし給ふのであつて、第三條に「天皇神聖ニシテ侵スヘカラス」とあるのは、これを昭示せられたものである外國に於て見られるこれと類似の規定は、勿論かゝる深い意義に基づくものではなくして、元首地位法規によつて確保せんとするものに過ぎない。 — 文部省國體の本義、132-133頁 (新字新仮名版) 天皇統治権主体あらせられるであって、かの統治権主体国家であり、天皇はその機関に過ぎないという説の如きは、西洋国家学説の無批判的踏襲という以外には何ら根拠はない。天皇は、外国所謂元首君主・主権者・統治権者たるに止まらせられるお方ではなく、現御神(あきつみかみ)として肇国以来大義随って、この国をしろしめし給うであって第三条に「天皇神聖ニシテ侵スヘカラス」とあるのは、これを昭示せられたものである外国に於て見られるこれと類似の規定は、勿論かかる深い意義に基づくものではなくして、元首地位法規によって確保せんとするものに過ぎない。 — 文部省國體の本義、132-133頁 (旧字旧仮名版) 明治以來我が國傾向を見るに、或は傳統精神棄てて全く西洋思想沒入したものがあり、或は歷史的な信念維持しながら、而も西洋學術理論に關して十分な批判加へず、そのまゝこれを蹈襲して二元的な思想に陷り、而もこれを意識せざるものがある。又著しく西洋思想影響受けた知識階級と、一般のものとは相當な思想的懸隔來してゐる。かくて、かゝる情態から種々の困難な問題發生した曾て流行した共產主義運動或は最近に於ける天皇機關說問題如きが、徃々にして一部學者知識階級問題であつた如きは、よくこの間消息物語つてゐる。 — 文部省國體の本義、149-150頁 (新字新仮名版) 明治以来我が国傾向を見るに、或は伝統精神棄てて全く西洋思想没入したものがあり、或は歴史的な信念維持しながら、而も西洋学術理論に関して十分な批判加えずそのままこれを踏襲して二元的な思想に陥り、而もこれを意識せざるものがある。又著しく西洋思想影響受けた知識階級と、一般のものとは相当な思想的懸隔来している。かくて、かかる状態から種々の困難な問題発生した嘗て流行した共産主義運動或は最近に於ける天皇機関説問題如きが、往々にして一部学者知識階級問題であった如きは、よくこの間消息物語っている。 — 文部省國體の本義、149-150頁

※この「天皇機関説への批判」の解説は、「国体の本義」の解説の一部です。
「天皇機関説への批判」を含む「国体の本義」の記事については、「国体の本義」の概要を参照ください。

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