地底怪獣 パゴス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:35 UTC 版)
「ウルトラQの登場怪獣」の記事における「地底怪獣 パゴス」の解説
第18話「虹の卵」に登場。 学名は「パゴストータス」。かつて1950年に北京市郊外に出現した原始動物であり、ウランを常食にする。そのため、北京市郊外のウラン貯蔵庫を襲撃し、ついには日本の新産業都市の筑波原子力発電所にも姿を現した。高速で地中を掘り進む地底怪獣であり、特殊な体内器官から放射する分子構造破壊光線で敵を倒す。また、この光線は人間の目には金色の虹に見えるという。 劇中では新産業都市へウランカプセルを輸送中だったトラックを襲撃し、トラックを転落させるがウランカプセルを見失う。その後は潜伏していたが、ウランカプセルを見つけた少女が、それを何でも願いを叶えてくれる「虹の卵」と思い込み、持っていこうとしたところに再び出現して襲おうとするも見失い、そのまま新産業都市を破壊しつつ原子力発電所に迫るが、最後はネオニュートロン液を搭載したミサイルを撃ち込まれ、全身の体細胞が風化して粉砕された。 中生代のアジア大陸に生息した生物が、ウランをエネルギー源としたことで怪獣化したとされる。 スーツアクター:中島春雄 本作品は、「206便消滅す」と並んで『ウルトラQ』最多の4種類の台本が確認されており、第1稿と第2稿ではゴメスが登場している。一ノ谷博士の調査により、リトラとの戦いで死んだゴメスには分子構造破壊光線を吐く器官が備わっていたことが、万城目の口から語られている。なお、怪獣がパゴスに変更されたのは、すでにゴメスのスーツが東宝に返却されてゴジラに戻されていたためである。 デザインは成田亨。着ぐるみは東宝映画『フランケンシュタイン対地底怪獣』のバラゴンの改造。頭を切り離して円谷特技プロに貸し出され、高山良策によって脇から腰を布で覆ってモールドを追加して保護されたうえで化粧を直され、頭が新造形された。『Q』以後は『ウルトラマン』にてネロンガ→マグラー→ガボラ→アトラクション用ネロンガに改造され、『怪獣総進撃』用に再びバラゴンに戻された。『ウルトラマン』のマスコミ向け撮影会時の茶色いネロンガは、背びれもなく黄色い虎縞もないパゴスの体色のままである。 第3稿(決定稿)では、パゴスの正式名称をパゴタトータス(PAGODATORTOISE)としている。ただし、第4稿(決定稿2)ではその記述は削除されている。 『総天然色ウルトラQ』では、放送当時の『週刊少年マガジン』で表紙に用いられたカラーグラビアを参考に着色された。分子破壊光線の合成については、着色委員会の品田冬樹が監督の飯島敏宏へ直接電話取材を行って確認した。
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