国際共産主義者同盟(第四インターナショナリスト)- スパルタシスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 05:55 UTC 版)
「第四インターナショナル」の記事における「国際共産主義者同盟(第四インターナショナリスト)- スパルタシスト」の解説
International Communist League (Fourth Internationalist)(ICL-FI) 「国際共産主義者同盟(第四インターナショナリスト)」の起源は、1964年にアメリカのトロツキスト政党の社会主義労働党(SWP)から、「キューバ革命の評価」「黒人公民権運動の評価」などをめぐって分裂した「革命的潮流(Revolutionary Tendency)」にある。分裂した当時は、イギリスのジェリー・ヒーリー派とコンタクトをとっていたが、やがてヒーリーの評価を巡って革命的潮流は分裂。ジェームズ・ロバートソンが率いる部分がヒーリーと決別して独自の道を歩み「スパルタシスト」(Spartacist、由来はスパルタクス団より)と名乗るようになり、1966年に「スパルタシスト同盟/アメリカ」を結成。1974年にアメリカ、ニュージーランド、オーストラリアのスパルタシストグループが中心となり国際組織の「国際スパルタシスト・テンデンシー」(iSt)が結成された。iStは他のトロツキスト組織であるSWP、統一書記局派、国際委員会派などを「似非トロツキスト」と批判し、「革命的なレーニン主義的国際主義の実践」を主張し、国際的な民主的中央集権主義の原則によって運営すると宣言した。1979年には最初の国際的な代表大会を開催して国際執行委員会を選出した。そして1989年、iStは「国際共産主義者同盟(第四インターナショナリスト)」(ICL-FI)になった。 アメリカの組織が最大組織で、各国支部はアメリカ本部の文書を各国語に訳してプロパガンダとして展開することを義務とし、「各国支部の独自活動」を認めない中央集権主義は他のトロツキスト潮流と比べて際立っている。日本では大衆集会の質疑応答で、集会の趣旨とまったく関係ない自派のプロパガンダや、唐突な他のトロツキスト組織批判を展開することで有名。また、大衆的な反戦デモにおいて、デモ主催者の趣旨を無視して「北朝鮮核保有の権利擁護」のプラカードを掲げるなどの活動を行っている。 日本 - スパルタシスト日本グループ イギリス - Spartacist League of Britain アメリカ - Spartacist League (US) ギリシャ - Trotskyist Group of Greece カナダ - Trotskyist League of Canada オーストラリア - Spartacist League of Australia ドイツ - Spartakist-Arbeiterpartei Deutschlands アイルランド - Spartacist Group Ireland イタリア - Lega trotskista d'Italia メキシコ - Grupo Espartaquista de México 南アフリカ - Spartacist/South Africa フランス - Ligue trotskyste de France
※この「国際共産主義者同盟(第四インターナショナリスト)- スパルタシスト」の解説は、「第四インターナショナル」の解説の一部です。
「国際共産主義者同盟(第四インターナショナリスト)- スパルタシスト」を含む「第四インターナショナル」の記事については、「第四インターナショナル」の概要を参照ください。
- 国際共産主義者同盟- スパルタシストのページへのリンク