固有振動数とは? わかりやすく解説

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こゆう‐しんどうすう〔コイウ‐〕【固有振動数】

読み方:こゆうしんどうすう

振動体自由に振動させたときの、その振動体が示す固有の振動数固有周波数


固有振動数

英語 natural frequency

外力除いたあとに、自己の内部的な力で続けられる振動固有振動(または自由振動)といい、その振動数を固有振動数という。n自由度系では一般に、n個の固有振動数が存在する質量Mがばね定数Kのばねに吊るされている1自由度振動系における固有振動数は、(K/M)1/2/2π であり、ばね定数の平方根比例し質量の平方根反比例する外力振動数が固有振動数と一致すると、振動振幅は非常に大きくなる。この状態を共振という。自動車は多自由度振動系であり、エンジン回転アンバランストルク変動そのほか多く刺激振動数が、車両の固有振動数に一致する回転数車速共振誘発し振動騒音問題など発生させる

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

固有振動

(固有振動数 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/15 02:58 UTC 版)

固有振動(こゆうしんどう、英語: characteristic vibration, normal mode)とは対象とする振動系が自由振動を行う際、その振動系に働く特有の振動のことである。このときの振動数を固有振動数という。




「固有振動」の続きの解説一覧

固有振動数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/20 04:33 UTC 版)

ヘルムホルツ共鳴器」の記事における「固有振動数」の解説

体積V の容器空洞)から、開口部断面積S 、首の長さL の細い管が伸びているとき、容器内部にある空気バネとしての役割を果たすので、管の内部存在する空気塊は、運動方程式; ρ S L2 x ∂ t 2 + γ p S 2 V x = 0 {\displaystyle \rho SL{\frac {\partial ^{2}x}{\partial t^{2}}}+{\frac {\gamma pS^{2}}{V}}x=0} にしたがってあたかも質量 ρSL持ったピストンのように管の中で剛体的に振動するとみなすことができる。ここで ρ は空気密度、x は空気塊の変位、γ は比熱比、p は圧力である。この系の固有角振動数は ω 0 = c S V L {\displaystyle \omega _{0}=c{\sqrt {\frac {S}{VL}}}} となるので、管の開口部などにこの振動数一致する圧力振動加えられると、空洞内部共鳴発生する。ここでc は音速であり、次式で表される。 c = γ p ρ {\displaystyle c={\sqrt {\frac {\gamma p}{\rho }}}} ただし、以下の仮定置いている: LS ≪ V である(管の部分体積は、容器体積よりはるかに小さい)。 容器内の空気理想気体あり、かつその圧縮膨張断熱過程である。 一例として、V = 1000 cm3S = 1 cm2、L = 10 cm容器常温常圧空気中で共鳴させると、音速をおよそ 3.5×104 cm/s として、固有角振動数 ω0 = 350 rad/s 、固有振動数 f0 = ω0 / 2 π {\displaystyle \pi } = 55 Hzとなる。

※この「固有振動数」の解説は、「ヘルムホルツ共鳴器」の解説の一部です。
「固有振動数」を含む「ヘルムホルツ共鳴器」の記事については、「ヘルムホルツ共鳴器」の概要を参照ください。

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