四十八体仏
読み方:シジュウハッタイブツ(shijuuhattaibutsu)
四十八体仏
四十八体仏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 06:48 UTC 版)
重要文化財。法隆寺に伝来した小金銅仏(しょうこんどうぶつ)の一群。「金銅」とは銅製鍍金(金メッキ)の意である。「四十八体仏」と通称するが、実際は49件57体を数える。法隆寺には、飛鳥の橘寺から移されたものを含む、多数の小金銅仏が所蔵されていたことが記録から知られ、1878年にその大部分が皇室に献納された。大部分は7世紀後半から8世紀前半の日本製と推定されるが、善光寺本尊と形式が類似した如来三尊像(143号)、菩薩半跏像(158号)のように、三国時代の朝鮮半島製と推定される像も含まれる。在銘の像もいくつかあり、丙寅年(606年または666年)銘の菩薩半跏像、辛亥年(651年)銘の観音菩薩立像は、この時代の基準作として貴重である。この他、「山田殿像」の刻銘がある阿弥陀三尊像(144号)、法隆寺金堂本尊と似た止利様式を示す菩薩半跏像(155号)、如来坐像(145号)、釈迦が麻耶夫人(まやぶにん)の右腋から誕生する様子を彫像として表した稀有な作である麻耶夫人及び天人像(191号)などが著名である。
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