古代ギリシアの世界観
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 08:20 UTC 版)
「オーケアノス」の記事における「古代ギリシアの世界観」の解説
ギリシア神話の世界観では、世界は円盤状になっており、大陸の周りを海が取り囲み、海流=オーケアノスがぐるぐると回っているとされた。それ故、神話においてオーケアノスの領域という言葉は、しばしば「地の果て」という意味で用いられる。 また、地上の全ての河川や泉の水は、オーケアノスの水が分かれて地下を通り、地上に現れると考えられていた(右の古代のアナクシマンドロスの世界観を絵にした地図で見る通り、世界は、大洋=オーケアノスが周囲を取り囲み、真ん中に、エウローパ、アシアー、リュビアーの三つの領域・大陸があることになっている)。 ギリシア神話における世界の創造説の一つとして、ホメーロスは、「オーケノアスは神々の親、万物の始まり」と歌っているが、アリストパネースは、「ニックス(夜)という黒い巨鳥が風によって孕み、銀色の卵を産み、この卵から金色の翼をもったエロースが生まれた時、天地が別れた」と歌っている。これらより広く知られているのは、ヘーシオドスの『神統記』における「初期は天地海が一色単となっていたカオス=混沌の状態からガイア=大地の女神が生まれ、ガイアは愛の女神エロース・暗黒の神エレボス・天の神ウーラノス・海の神ポントスなどを生み、その胸が神々の住所となった」とするものである。
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