原発事故に関する活動
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福島第一原子力発電所事故後約2カ月後の2011年(平成23年)5月28日から、福島の放射線災害地域に対する支援を開始。アイソトープ総合センターを中心に東京大学は、南相馬市、浪江町、楢葉町、広野町と連携協定をむすび、除染とその評価、環境回復技術の提言、農地・用水路除染とお米の安全な栽培再開の支援と販売支援をすすめている。児玉教授は、南相馬、浪江、楢葉の除染と環境回復について、地元自治体の意向の実現に努力し、原子力災害対策本部、環境省、原子力規制庁に住民に向き合った対策を求めている。 2011年(平成23年)7月27日、アイソトープ(放射性同位体)を医療目的で使用する専門家として衆議院厚生労働委員会に参考人として出席し、「厚生労働関係の基本施策に関する件(放射線の健康への影響)」について発言、政府の対応を厳しく批判し、除染について「国策として、土壌汚染を除染する技術を、民間の力を結集してください。これは、例えば、東レだとかクリタだとかさまざまな化学メーカー、千代田テクノルだとかアトックスというような放射線除去メーカー、それから竹中工務店や何かさまざまなところは、放射線の除染などに対してさまざまなノウハウを持っています」と具体的な企業名を挙げた。同年12月、英科学誌ネイチャーが発表した「科学に影響を与えた今年の10人」の一人に選ばれた。 その後、児玉は南相馬市の除染推進委員長となり、2012年(平成24年)2月24日付「南相馬市除染作業及び除去土壌等の保管管理業務委託」の指名型プロポーザルの二次(最終)審査選定結果に竹中工務店と千代田テクノルが入り、2013年(平成25年)1月25日付の除染作業及び除去土壌等の保管管理業務委託の指名業者一覧 に竹中工務店が入った。 2013年(平成25年)に東京の椿山荘で桜井勝延南相馬市長主催による「南相馬市経済復興懇談会」が開かれたが、児玉と竹中工務店との関係が取り上げられ、「竹中JVのテーブルの真ん中に、東大先端科学技術研究センターの児玉が鎮座していた」と報じられた。 上記の記事に対して、児玉教授は代理人を通じて記事は事実関係に反するか客観的事実に基づかないものとして、誤謬を詳細に指摘し、謝罪を求める請求書及び根拠となる証拠資料をファクタ側に送付したが、ファクタ側の回答書は指摘された虚偽記載に対して一切反論、反証になっていないとして、2013年(平成25年)11月22日、詳細を開示した。
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