加法混合(RGB)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 09:56 UTC 版)
有色の光線によって色を演出する場合、光を加える形で色を合成する(加法混合)。このとき、積極的な発光によらない、黒さ(暗さ)を表現できる仕組みが求められる。この結果、効率的に光の透過を抑えることが出来る塩素を含む顔料が採用される場合が多くなる。 白色の光を合成するための波長を「光の三原色」や「色光の三原色」と言い、下記の三色を用いる。カラーフィルターを用いる場合に採用される顔料の一例を上げると、赤がPigment Red 254に少量のPigment Orange 71、緑がPigment Green 36に少量のPigment Yellow 138、青がPigment Blue 15:6に少量のPigment Violet 23、などである。これはあくまで例であり、これ以外の顔料の組み合わせは使用されている。以前は「橙」「緑」「紫」の組み合わせも試みられたが成功しなかった。カラーフィルターのスペクトルは下記の波長とは性格が異なり、一致しない。 ■ 赤(波長: 625-740 nm 周波数: 405-480 THz) ■ 緑(波長: 500-565 nm 周波数: 530-600 THz) ■ 青(紫みの青、群青色)(波長: 450-485 nm 周波数: 620-665 THz)
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加法混合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 04:47 UTC 版)
「RGB」も参照 色を表現する媒体のうち、様々な色の発光体を組み合わせて観る者の方へ放つことで色刺激を起こすものは、加法混合を使用して色を作っている。この場合、典型的に使われる原色は赤 (Red) ・緑 (Green) ・青 (Blue) の三色である[疑問点 – ノート]。 白色の光を合成する為の波長を「光の三原色」や「色光の三原色」と言い、下記の三色を用いる。 ■ 赤(波長: 625 - 740 nm) ■ 緑(波長: 500 - 560 nm) ■ 青(波長: 445 - 485 nm) なお、青は厳密には「紫みの青(=群青色)」ともされる。また緑は絵具の色などに比べて明るい。 テレビほかディスプレイ類はこの三原色からなる「RGB」を用いて様々な色を加法混合で作る代表的な例である。原色として用いられる三色は、幅広い色を表現するために色度図上で可能な限り大きなカラートライアングルを描ける色相・純度の色であり、蛍光体や燐光体の手に入りやすさ(またはコストや使用電力など)も加味して選ばれている。ITU-Rの勧告BT.709-2 (ITU-R BT.709-2) で定められたsRGBはその例である。 赤と緑の光を重ねて投影すると黄色・橙色・茶色の影ができる。緑と青の光を重ねるとシアンの影が、赤と青の光を重ねると紫とマゼンタの影ができる。三つの原色を等しい割合で重ねると、灰色および白色の影ができる。こうして生成される色空間を、RGB色空間という。 国際照明委員会 (CIE) が1931年に定めたCIE標準表色系 (CIE 1931 color space) は、単色の原色の定義に当たりその波長を435.8ナノメートル(青)、546.1ナノメートル(緑)、700ナノメートル(赤)とした。カラー・トライアングルの各頂点(三原色)は、色度図に描かれた馬蹄形の曲線上(最も彩度の高い「スペクトル色」の軌跡)に置かれ、可能な限りの大きさ(色の幅の広さ)を実現している。しかしこのトライアングルにある赤と紫の限界の波長を現行のディスプレイで表現するには発光効率が非常に低くなるため、この三原色を実際に使うディスプレイ類はない。
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