全日本ラリー選手権
日本国内で開催されているラリーを総称して国内ラリーと呼んでいるが、国内ラリーは、多くの国で開催されているインターナショナル・ラリーとは違った、独自の形態で育ってきた歴史がある。インターナショナル・ラリーが、勝負をSSの走行タイム主体で決するのに対して、ラリー区間という計算区間もポイントの対象になる。また、総距離やコース条件も違うし、一般社会のラリーに対する認知度なども違う。イベントの規模もインターナショナル・ラリーに比べるとまったく異なっていて、残念ながら国内ラリーは、まだインターナショナル・ラリーにはおよばない。国内ラリーは、JAFが統括し、全日本選手権タイトルがかけられているのが、全日本ラリー選手権シリーズだ。このシリーズを頂点に、JAF地方選手権、全国を8ブロックに分けそれぞれのJMRC(地域クラブ協議会)が運営する地区ラリーシリーズ、各都道府県シリーズ、初心者シリーズ、ノンタイトル戦など、参加者のレベルに応じたイベントが各地で開催され、ヒエラルキーを形成している。最近では、国内のトップドライバーたちがインターナショナル・ラリーに参戦することが多くなり、その傾向は年々強くなっている。このため、インターナショナルラリーの形態を望む声も多くなったため、全日本ラリーイベントでは、長距離のSSを設定し、ラリー区間を減点対象外としたり、ラリー前日にコース下見走行(レッキ)を行うインターナショナル・ラリーの形態に近いイベントも行われるようになった。
全日本ラリー選手権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/17 15:38 UTC 版)
全日本ラリー選手権(ぜんにほんラリーせんしゅけん、Japanese Rally Championship)とはJAF登録クラブ・団体が主催する国内ラリーのシリーズ戦で、日本最高峰のモータースポーツ選手権の1つである。
注釈
- ^ シリーズチャンピオンについても同様。
- ^ 興行のための統括団体
- ^ 拠点となる町の意味で、本部などが置かれる。
- ^ 2011年、従来の“MSCC東京ラリー”から改名すると同時に開催時期を11月→6月に変更。JAF東日本ラリー選手権併催
- ^ 2011年以降
- ^ 2005年に九州南部を襲った台風により、使用していた林道などのコースが大きな被害を受けたため、隣町の美郷町に開催地を移し、2007年に“ひむかラリー in 美郷”として再スタートした[3]。
- ^ 1986年から2005年まで椎葉村をホストタウンとして“ひえつきラリー”が開催されてきたが、2005年に九州南部を襲った台風により、使用していた林道などのコースが大きな被害を受けたため、隣町の美郷町に開催地を移した[3]。
- ^ 一部ターマック
- ^ ラリー・イン・シリベシから移行。
- ^ 2012年以降
- ^ Rally in Akaigawaの主催者が舞台を移して開催した[4]。2011年にARKラリー洞爺へ移行。
- ^ 1998年 - 2006年の名称は、KIRORO Traverse Kamuiminndara
- ^ 2013年まではモントレー in 渋川として開催され、渋川市がホストタウンとなっていた[5]。
- ^ 一部グラベル
- ^ 2007年は、FMSC久留米 - 吉野ヶ里マウンテンラリーとして開催された。ホストタウンは福岡県久留米市。
- ^ JAF中部・近畿ラリー選手権併催
- ^ 2019年
- ^ 2012年から2018年まで
- ^ 名前の通り走行ペースのほか、コーナーの曲がり具合や進入速度、注意事項などが記載されている。
- ^ この際はシェイクダウン専用のコースを使用する。
- ^ 交通渋滞などで遅くなったもしくは早く着いてしまったなど、リエゾンで生じた誤差を正すのが目的。
- ^ 一定間隔で1台毎にスタートして区間タイムを競う。
- ^ 整備やセッティングなどの各種作業が許されるが制限時間がある。
- ^ 2019年から導入された新規定で、2018年までのRN(FIAグループN)とRR(FIAグループR1〜3)にグループR5車両を追加したもの。
- ^ 2014年から導入された新規定で、2006年1月1日以降のJAF登録車両が対象。ほぼノーマル状態の車両となる。
- ^ 2013年から導入された新規定で、ほぼノーマル状態の車両となる。
- ^ 例として、スバル・インプレッサWRX STI(2007年)は本来の排気量は1997.8ccだが、排気量換算は3396.3ccとなる。
- ^ AEは指定無し
- ^ AEは指定無し
- ^ ポイント数はWRCのパワーステージと同じだが、パワーステージは各DAYではなく、最終日の最終SSが対象。
- ^ 2WD車は従来の選手権にも参加可
- ^ アクシデントなどでクラスごとにSSなどの成立区間が異なる場合があった。
- ^ WRCを始めとする国際ラリーは基本的にSSラリーの為、それに特化したドライバーが生まれていくが、アベレージ・ラリーはCP (チェックポイントと呼ばれるタイム計測地点) 通過時の正確性が最重要項目であり、速さ以外の要素で勝敗が決まることも多く、SSの速さを競うラリーとは似て非なるものとなってしまったことから、駆動方式の統合と共に全てSSラリーに変更され、国際ラリーとほぼ同じ競技にする事となった。
出典
- ^ “ラリーに痛車で参戦、声優ラジオ番組で新規層開拓の取り組み--CUSCOジュニアラリーチーム”. CNET Japan. (2013年11月29日)
- ^ メロンブックスシティ、大逆転の末、念願の王者へ! 痛車が全日本ラリー選手権クラスチャンピオンに!
- ^ a b “全日本ラリー選手権 第5戦 / 宮崎県”. 横浜ゴム. (2007年5月)
- ^ “2010年 全日本ラリー選手権 第5戦 ラリー・イン・シリベシ”. JRCA. (2010年2月)
- ^ “モントレー2014 in 群馬”. ラリー・モントレ
- ^ 2016年日本ラリー選手権規定で、クラス区分が大幅に変更 2015.05.13 by PLAYDRIVE
- ^ “2006年から全日本ラリーは大きく変わりました。”. JRCA
- ^ a b “NRSの歴史”. NRS
全日本ラリー選手権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 03:25 UTC 版)
「トヨタ自動車のモータースポーツ」の記事における「全日本ラリー選手権」の解説
ヴィッツの生産を担当している豊田自動織機がチームを組織して、ヴィッツによるラリー活動を行っている。同社の社員でもある天野智之/井上裕紀子組が猛威を振るい、同チームは9年連続でクラスチャンピオンを獲得している。 また「凄腕技能養成部」を編入したTOYOTA GAZOO Racingが2015年から参戦し、スポーツCVTの研究やヴィッツGRMNによる挑戦をしている。
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全日本ラリー選手権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 16:01 UTC 版)
2000年代からフレッシュマン・ワンメイク・スピード行事(F.O.S.club)の一貫としてトヨタの主催するTRDヴィッツチャレンジ(現TGRラリーチャレンジ)に参戦し若手育成を行った。 2010年代からは富山県のアフターパーツメーカーである株式会社ピューマのオペレーションにより、ARTAオートバックスラリーチームとして全日本ラリー選手権にも参戦し、石川昌平/石川恭啓組が2015年にスバル・BRZでJN4クラスタイトルを獲得した。2018年現在は石川昌平/竹藪英樹組がトヨタ・ヴィッツでJN3クラスに参戦している。
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