光学衛星
光学センサーを搭載した情報収集衛星。日本では特に、政府が運用する「光学1号機」~「光学4号機」を指すことが多い。
情報収集衛星は「事実上の偵察衛星」と称される。地上の物体を撮影、分析して情報を集め、防衛や安全保障などに役立てることが主な目的となる。撮影方式によって「光学衛星」と「レーダー衛星」に分類され、レーダー衛星は夜間の撮影に適した方式となっている。
2011年9月23日に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は、種子島宇宙センターから「光学4号機」を搭載した「H-IIAロケット19号機」を発射。ほどなく光学4号機は正常に切り離され、打ち上げに成功した。
北朝鮮は、光学4号機の打ち上げについて非難している。
ちなみに、H-IIAロケットの打ち上げはこれで13回連続の成功を数えたことになる。
関連サイト:
H-IIAロケット19号機による 情報収集衛星光学4号機の打上げ結果について
こうがく‐えいせい〔クワウガクヱイセイ〕【光学衛星】
光学衛星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 08:39 UTC 版)
第2世代までの光学衛星には、陸域観測技術衛星だいち(ALOS:Advanced Land Observing Satellite、エイロス)に搭載されたPRISM(パンクロマチック立体視センサー)およびAVNIR-2(高性能可視近赤外放射計2型)を改良した機器が搭載されている。 第1世代 モノクロ画像用にパンクロマチックセンサー(最大分解能:約1m)、カラー画像用にマルチスペクトルセンサー(最大分解能:約5m)を搭載。 総合科学技術会議の資料によると、衛星の名称として「IGS-O1」および「IGS-O2」が使用されている。 第2世代(改良型) 第2世代は第1世代の改良型である。ポインティング性能および撮像時間が向上されているが、分解能は第1世代と同じとされている。 資料によると「次期情報収集衛星1」または「次期衛星1」と呼称されている。この「次期衛星1」は第1世代の予備機的な性格を持たせようとして開発が急がれた。 第3世代(大幅向上型) 第3世代は、諸外国の光学衛星の開発動向を考慮して更なる高分解能化を目指した衛星である。分解能は60cm級とされており、姿勢制御能力を大幅に向上させて様々な角度からの撮影を行うことができる。また、衛星からの画像を処理するための地上システムも同時に増強されている。 資料によると「次期情報収集衛星2」または「次期衛星2」と呼称されている。 第4世代 第4世代は第3世代と同等の光学センサを搭載しているが、ポインティング性能が向上している。開発開始時点の2005年(平成17年)に報道された内容によると、材質の軽量化や太陽電池パネルの効率向上により1.2トンまで小型・軽量化され、ポインティング性能が更に向上しているという。 第5世代 分解能は41cmより高性能。マスメディアでは30cm級若しくは40cm級と報道されている。
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