レーダー衛星
英語:radar satellite、radarsat
地上の情報を収集する目的で運用される「情報収集衛星」のうち、レーダーを使用して情報収集を行う衛星。
レーダー衛星は電磁波の反射を使用して測位を行う。このため、曇天や夜間でも計測が行えるという特徴がある。
情報収集衛星には、レーダー衛星の他に、光学センサーによって測位を行う「光学衛星」がある。光学衛星は昼の地上観測に適しており、レーダー衛星と併用して相互補完させて運用されることが多い。
2011年12月12日に、日本はレーダー衛星「レーダー3号機」の打ち上げを実施、成功させた。2011年9月には光学衛星「光学4号機」が打ち上げられている。これらの衛星は災害時や安全保障上の情報収集を目的として運用される。
なお、レーダー3号機の打ち上げの成功により、打ち上げに使用した「H-IIAロケット」は連続14回の打ち上げ成功を達成、打ち上げ総数20回・成功率95パーセントという「商用ロケットの信頼性の目安」をクリアしたという。
レーダー衛星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 08:39 UTC 版)
第2世代までのレーダー衛星には、光学衛星と同様に、陸域観測技術衛星だいちに搭載されたPALSAR(フェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダー)を改良した機器が搭載されている。 第1世代 第1世代は合成開口レーダー(最大分解能 約1 - 3m)を備えている。 なお、総合科学技術会議の資料では、この衛星の名称として「IGS-R1」および「IGS-R2」が使用されている。 第2世代(改良型) 第2世代は、第1世代に比べて撮像時間が向上されているが、分解能は第1世代と同じとされている。 第1世代および第2世代のレーダー衛星の名称は、それぞれ、資料において「次期情報収集衛星1」または「次期衛星1」、および「次期情報収集衛星2」または「次期衛星2」と呼称されている。「次期衛星1」は第1世代の予備機的な性格を持たせようとして開発が急がれた。 第3世代 分解能を約1mに向上させ、電源の不具合対策を実施した。 第4世代 産経新聞は分解能を約50cmに向上させたとしている。
※この「レーダー衛星」の解説は、「情報収集衛星」の解説の一部です。
「レーダー衛星」を含む「情報収集衛星」の記事については、「情報収集衛星」の概要を参照ください。
- レーダー衛星のページへのリンク