三省堂 大辞林 |
ぶんかい-のう 3 【分解能】
走査電子顕微鏡基本用語集 |
分解能 resolving power
石油/天然ガス用語辞典 |
分解能
【英】: resolving power
| 計測器あるいは計測・観測システムの性能を示す数値の一つで、その計器によって識別しうる対象の極小の量――例えば望遠鏡・顕微鏡などで 2 点と見分けうる極限の距離――をいう。 |
生物学用語辞典 |
分解能
分析機器や観察機器で、二つの異なる事象を区別できる最小の値。顕微鏡における分解能とは、二点間を有意に識別できる最短距離。
音楽用語辞典 |
分解能 [resolution]
ウィキペディア |
分解能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/09/24 22:25 UTC 版)
分解能(ぶんかいのう)は、装置などで対象を測定または識別できる能力。顕微鏡、望遠鏡、回折格子における分解能や解像度が挙げられる。
目次 |
光学顕微鏡における定義
光学顕微鏡での分解能は、2点分解能をもって定義される。2つの点光源の分解能 δは、レーリーの基準によれば
となる。λは光の波長、NAは対物レンズの開口数。 可視光線で油浸の倍率100倍の対物レンズを用いれば0.2マイクロメートル程度が解像できるとされる。しかし、照明条件や撮像系によって解像の極限値は変化するので、これが限界ではない。
レンズの回折限界を分解能と同等の意味で用いられることもあるが、分解能の定義としては正しくない。
走査型プローブ顕微鏡における定義
走査型プローブ顕微鏡では、定義は定まっていない。
走査型トンネル顕微鏡では良好な測定条件下では単結晶試料の原子の格子間隔に相当する凹凸を得られていることから原子分解能を有するとされる。
ただ原子間力顕微鏡を含む走査型力顕微鏡の複数ある測定法の中にはコントラストメカニズムが判っていない方法もあり、そのような顕微鏡のカタログや論文にある分解能の表現の解釈には注意が必要。 超高真空中で行うノンコンタクト原子間力顕微鏡では走査型トンネル顕微鏡に近い解像度が実現されており、絶縁体の原子の格子間隔に相当する凹凸が解像できている。
電子顕微鏡における定義
望遠鏡における定義
2点を見分ける最小の角度で定義される。例えば2重星など2つの点光源の分解能 θは、レーリーの基準によれば θ = 1.22λ / Dである。λは光の波長、Dは対物レンズの直径。対物レンズの直径が100 mmの天体望遠鏡の理論分解能は1.3"程度であり、地上から見た月面上の約2.4 kmの距離に相当する。
回折格子における定義
分解能 Rは、 R = λ / Δλで定義される。Δλは分解できる2波長の差であり、λはその平均波長。この値は、回折格子の総本数と回折次数の積に等しい。
関連項目
関連した本
- 有機化学のための高分解能NMRテクニック T.D.W. クラリッジ 講談社
- 電子線ナノイメージング―高分解能TEMとSTEMによる可視化 (材料学シリーズ) 田中 信夫 内田老鶴圃
- 超高分解能分光法とその応用―スペクトルホールバーニングとフォトンエコー 光永 正治 電子情報通信学会


