使用域とは? わかりやすく解説

使用域

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/08 07:53 UTC 版)

言語学において使用域(しよういき)とは、特定の目的や特定の社会的な場面で使用される言語変種の一つ。英語を使ってそのまま「レジスター」(Register)とも、「言語使用域」とも、物理学の用語を転用して「位相」とも呼ぶ。さらに「ジャンル」(genre)と呼ばれることもある[1]。言語は発話者と聞き手の関係によって成立するという言語理論の基本的な考え方を表す用語でもある。[2]


  1. ^ デイヴィッド・クリスタル『言語学百科事典』(大修館書店)p.80.
  2. ^ 「認識と言語の理論」三浦つとむ
  3. ^ 金水敏編『<役割語>小辞典』(研究社)など。
  4. ^ 加藤重広『日本人も悩む日本語』(朝日新書 2014年p.68)によれば、「『やばい』は使用者の属性が広がりながら、品位を上げてもきており、レジスターが大きく変わったことばである」という。
  5. ^ 類似の例は英語で“nice”は「悪い」という意味だったが、「よい」と変化したように言語の意味変化に見られる現象である。


「使用域」の続きの解説一覧

使用域

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 01:39 UTC 版)

ウェールズ語」の記事における「使用域」の解説

現代ウェールズ語は、口語ウェールズ語(Cymraeg llafar)と文語ウェールズ語(Cymraeg llenyddol)の2つの使用域に大きく分類される記述されている文法は、ほとんどの会話砕けた文章で使用されている口語ウェールズ語文法である。文語ウェールズ語1588年翻訳され聖書によって標準化されウェールズ語形式近く、公式文書や多く文学を含むその他の改まった使用域にで見られる標準化され形式であるため、口語ウェールズ語見られる方言の差はたとえあったとしてもほとんど見られない文語ウェールズ語口語ウェールズ語目的格代名詞省略できる主語省略できる言語英語版)) 目的格代名詞はめったに省略されない 単純動詞形のより広範な使用 迂言的動詞形のより広範な使用 単純現在と未来区別をしない(例えaf "私は行く"/"私は行くだろう") 単純形はほとんどの場合未来のみを表わす例えば、af i "私は行くでしょう") 接続法動詞接続法定着した慣用句でのみ 三人称複数末尾代名詞nt hwy 三人称複数末尾代名詞 –n nhw 文語ウェールズ語特徴としては、口語比べて屈折した動詞形により高く依存していること、いくつかの時制使い方異なること、代名詞使用頻度が低いこと(通常情報動詞/前置詞屈折伝えられるため)、ウェールズ語の本来語を英語からの借用語代用する傾向がかなり小さいことなどが挙げられる加えて文語ウェールズ語では、より古風な代名詞変異形式見られることがある

※この「使用域」の解説は、「ウェールズ語」の解説の一部です。
「使用域」を含む「ウェールズ語」の記事については、「ウェールズ語」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「使用域」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「使用域」の関連用語

使用域のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



使用域のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの使用域 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのウェールズ語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS