介護オンブズマン(かいごおんぶずまん)
介護サービスの質をチェックする人。市民のボランティアで行われる
実際に介護サービスの現場に行き、「利用者がサービスに満足しているか」などについて調査する。目的は、利用者の声を聞き出し、それを事業者・自治体に伝えて、より質の高いサービスを提供することである。
介護保険料制度では、介護を受ける人が、介護サービスの利用者になる。しかし、その立場上、サービス内容に文句があっても、利用者は事業所にそれを直接伝えることは困難である。例えば、「面度を見てもらっているのに悪い」とか「文句を言ったら嫌われるのではないか」などの思惑で、不満があってもそれを口にしない傾向がある。
また、サービス利用者が高齢者である、と言う事情から、サービス契約の際に、「どのサービスがよいか」ということについて的確な判断ができないおそれがある。
とすれば、介護保険が始まって、たとえ苦情などが表面に出てこなくてうまくいっているようであっても、実際には利用者がただ黙っていだけかもしれない、という可能性が生じる。そこで、こういうときに、介護オンブズマンが利用者の声をくみだし、伝えることが求められるわけである。
(2000.03.03更新)
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