京都奪回と最期とは? わかりやすく解説

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京都奪回と最期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 06:11 UTC 版)

三好之長」の記事における「京都奪回と最期」の解説

永正15年1518年8月2日、義興が周防帰国し高国政権弱体化、これを好機見た之長は翌永正16年1519年5月11日高国となっていた尚春を殺害した殺害理由は尚春の裏切り及び子息阿波守護補任問題の他に之長と尚春の対立絡んでいたとも、淡路直接支配及び播磨灘瀬戸内海など周辺海域狙った長の謀略ともいわれている。 10月には摂津有馬郡池田三郎五郎信正)が澄元に味方して下田中城立て籠もり10月22日高国方の瓦林正頼攻撃をかけたが敗れた。この動き知った之長は澄元と共に11月6日9日とも)に兵庫上陸し正頼が籠もる摂津越水城包囲した田中城の戦い)。包囲中の12月19日京都前日合戦があって之長父子戦死したという噂が流れて大い喜ばれたというが、誤報に過ぎない永正17年1520年1月には高国方の内藤貞正伊丹国扶による越水城救援敗北して失敗し、城は2月3日陥落した。またこの時、京都では郷民が入京して騒ぎ起こし略奪をして徳政叫んだため、高国軍は退却したがその途上でも西岡衆などの追撃受けて落ち者ども殺し、あるいは具足をはぐ」という有様だった。之長は高国方の状況見て2月16日尼崎方面進出高国2月18日近江坂本逃れた義稙この頃には高国対立して澄元と内通していたため、高国行動を共にせず京都止まった高国敗走後、過去苦い経験から直ち入洛せず、20日大山崎着陣して待機3月18日には徳政免除などをして同地住民保護したが、三好軍は伏見庄や三栖庄などを荒掠した。27日9年ぶりの上洛を果たし摂津伊丹城待機していた澄元の代わりに京都政務高国方の摘発行い5月1日義稙から京兆家家督相続許された澄元の代理として御礼述べ絶頂期迎えた。 だが、3日近江逃れていた高国六角定頼蒲生定秀朝倉氏土岐氏など2万(4 - 5万とも)の大軍率いて上洛、之長の四国軍はわずかに4 - 50002000とも)ほどしかなかったため、5日正午等持院東南行なわれ合戦等持院の戦い)において、之長は局部勝利を得るも午後6時頃には四国軍の久米河村東条などが高国降ったため、午後8時頃には大勢決し三好軍は大敗、之長に同行していた海部氏戦場からの脱出成功したものの、之長は子の芥川長光三好長則、甥の新五郎と共に曇華院頼って身を隠した高国9日に之長の潜伏先知り、院に引渡し要求する拒絶されたため之長らの生命保証する事を条件にした。これにより10日長光と長則が、11日に之長と新五郎高国降伏したが、この時之長は法体になっていたという。しかしこれは高国計略であり、降伏した同日に之長は新五郎と共に百万遍知恩寺において斬首された。享年63。之長の2人の子息(芥川長光、長則)も翌日死罪処された。 『盲聾記』(永正17年5月7日条)によれば高国降った四国諸将三好筑州(之長)に対する不満が降伏一因であった記され、また脱出成功した海部某は之長とともに阿波宿老務めていた人物であったことから、讃岐阿波における之長らへの不満が不利な戦況の中で一気噴き出した可能性がある。 伊丹城待機していた澄元は之長の敗死受けて阿波戻ったが、病身であったため6月10日亡くなり子の晴元継承した三好氏家督は之長の孫で長秀の長男である元長継承元長晴元擁立しながら高国打倒目指し阿波で力を蓄えていった。

※この「京都奪回と最期」の解説は、「三好之長」の解説の一部です。
「京都奪回と最期」を含む「三好之長」の記事については、「三好之長」の概要を参照ください。

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