2重反転プロペラ
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2重反転プロペラまたは二重反転プロペラ(2じゅうはんてんプロペラ, 英: contra-rotating propellers: CRP)とは、2組のプロペラを同軸に配置し、各組を相互に逆回転で駆動させる[1]。機体や船体にかかるカウンタートルクを相殺できる、1組では流れのねじれとして損失となるエネルギーが、相殺により無くなることで効率が向上する、などの利点がある[1]。英名を略してコントラペラとも呼ばれる。
- 1 2重反転プロペラとは
- 2 2重反転プロペラの概要
二重反転プロペラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 10:03 UTC 版)
プロペラの回転によって生み出される水流そのものの回転運動によって、プロペラが生み出すエネルギーの3分の1が推進力に寄与せずに失われる。二重反転プロペラ(Contra Rotating Propeller, CRP)では、前のプロペラで生じる回転水流とは逆方向に回転する後ろのプロペラによって受け止めることで、後ろのプロペラの回転力に加えて前からの水の回転力も推進力に転化できるため、一重プロペラに比べてエネルギーの無駄が少なくなる。 25万トン級のVLCCタンカーに採用された例では、約15%ものエネルギー効率の改善が報告されている。
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二重反転プロペラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 03:01 UTC 版)
「スクリュープロペラ」の記事における「二重反転プロペラ」の解説
燃費を重視する船では、二重反転プロペラが使われている。二重反転プロペラは推進軸が同軸2軸構造となり、反転ギヤも必要となるので構造が複雑となるが、後述のキャビテーションや旋回流の問題、静粛性の問題も改善する効果がある。ポッド推進器が船舶に使われるようになると、ポッド推進器の前後にスクリューを取り付けたものや、通常のスクリュープロペラの後部にポッド推進器を備えて二重反転プロペラにするものも製造されている。
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二重反転プロペラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 13:30 UTC 版)
「Tu-114 (航空機)」の記事における「二重反転プロペラ」の解説
この飛行機の外見上の最も大きな特徴は4基の二重反転プロペラで、これによりジェット輸送機に匹敵する速度を生み出していた。また後退翼を装備するなど、ジェット機との共通点も多く見られ、定員も最大220人と、ダグラス DC-7型やロッキード・L1049コンステレーション型など当時の西側諸国で用いられていたレシプロエンジン・プロペラ機と比べても優位性があった。 ソ連でもTu-104型というジェット機が開発され、世界的に見ても大型の多発ジェット機開発が進行していた時代に、わざわざ複雑な二重反転プロペラ式ターボプロップエンジンを原型機のTu-95型が採用したのは、当時まだ燃料消費効率の良いターボファンエンジンが開発されておらず、既存のターボジェットエンジンを使用したのでは爆撃の目的地まで途中給油をせずに直行することが不可能だったからであり、この「戦略爆撃のための長い航続距離」という利点はそのまま長距離用輸送機であるTu-114型に引き継がれることになった。Tu-114型が就航したモスクワ~ハバロフスク便において無着陸飛行であったが、Tu-104型では途中2回の給油着陸を要した。ちなみに同じソ連製のAn-22型輸送機にはこのTu-114型のエンジンと同じものが搭載されている。
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