主要人物の友人や関係者
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「シャルトル公爵の愉しみ」の記事における「主要人物の友人や関係者」の解説
美女丸・ソンモール・氏家・ド・ロシュフォール伯爵 関連作品『花の美女姫』の主役のひとり。作品中で2度の失恋を経験したあと、女性に恋することはなく独身を貫いている。 氏家家の跡取り息子であるフランス人ハーフの父と、群竹家の長女である母との間に生を受けた一卵性双生児の兄で、その下に弟がもうひとりいる。子孫の絶えた父方の祖母の実家である氏家家を継ぐべく、双子の弟と共に氏家の養子となった。輝くような金髪と空色の瞳の青年。成人後、万葉大学の日本文学教授となる。 アンリのとびきりひねくれた性格にもたじろがない寛容な性格の持ち主で、学生時代から彼の面倒を見ていた。アンリの長年の想い人だが、ソンモール自身はアンリを家族のように愛している。アンリはその魅力を「日本の真珠」に例え、フランソワは「いわゆる青春時代につい恋をしてしまう存在って奴」と評している。 姫丸・カーモール・氏家・ド・ロシュフォール 『花の美女姫』の主役のひとりで、ソンモールの弟。『花の美女姫』中に婚約していた11歳年下のマドロンと、この作品中では既に結婚しており、夫婦としてアンリの結婚式に参席している。 フランソワ・ド・ギーズ ギーズ侯の次男。遊び人でバイセクシャル。アンリはフランソワが嫌いだと言い放つが、何だかんだで長年の付き合いの悪友。自由とお金を使いこなす達人で、遊びに関してはアンリも認める天才。 働くことが嫌いで、結婚するのはとびきり財産家の女性と常から公言しており、希望が叶って年上の財産家パトリシア・ウェインと結婚する。ただし、パトリシア曰く「財産目当ての求婚者はたくさんいたけれど、彼が他の人たちと違うのは私も財産の一つと思っていること」であり、夫婦仲は良好でミカエルからも「僕も早く結婚したくなったよ」と羨ましがられるほどである。 ソフィー・ド・ロシャンボー ロシャンボー家令嬢。黒髪の美少女で、アテネーの同年代の親友。ソフィーの曽祖父が超能力者であったことを知ったラウールが、秘密を打ち明けられる相手として幼年のアテネーの遊び相手になってもらい、アテネーの大好きな友達となった。 ラウールが「白雪姫のようだ」と感嘆し、アテネーが「お母様のお人形みたい」と見惚れるほどの美貌に加え、聡明で利発で優しく、自他ともにストレスを生み易いアテネーが心安く付き合える数少ない相手。アンリ曰く「ソフィーには全てが備わっている」。 アテネーの縁で少年時代のミカエルと出会い、幼いながらも結婚の約束をする。その後、外交官である父親の任地替えに伴いボリビアに転居したため、一時アテネーともミカエルとも疎遠になったが、その間もラウールとはミカエルのことで文通を続けていた。 アテネーはミカエルとソフィーの間に、いずれ男女の双子が生まれることを予知している。 サラ・ヴェルシニ ラウールの愛人。華やかな雰囲気と豊満な肢体を持つ黒髪の美女。元はパリのお針子で、クチュリエ志望だった恋人と死別し、彼の遺志を継ぐためにパトロンを求めていた。そのため、大富豪で美少女好みとして有名なヴィスタリアに、交通事故を装って接近しようとしたが、たまたま妻の車を借りていたラウールと出会うことになる。 その後、紆余曲折を経てヴィスタリア公認のラウールの愛人として収まり、彼の支援を受けて後に「モードの女王」と呼ばれるようになる。ラウールは妻であるヴィスタリアと彼女の2人に、女王の風格という共通する魅力があると語っている。『ファンション・ファデ』の主要キャラクター。 エマニエル・ブーリエ アネテーの家庭教師。夫と離婚後、ギャランスを連れてアネテーの住み込み専属教師となる。後にフィリップの世話もする。修道院の院長の推薦だけあって、地味で堅実で生真面目で誠実な性格。物腰は優しいが、少し卑屈で引っ込みがちなところもある。娘のギャランスが見栄っ張りで浪費家だった夫の性格に似てきたことを悩んでいる。 ギャランス・ブーリエ エマニエルの娘。アネテーと同年代で、母親に連れられて共に住み込み、アテネーの遊び相手を務める。 美少女で賢いが、生別した父親似の性格をしているらしく、幼いころは俗っぽく、功利的で小ずるく立ち回るところがあった。ただし、そのためにラウールの機嫌を損ねた際には思わず泣き出してしまい、ヴィスタリアからは「父親の愛情に敏感」だと気遣われている。 その後は成長とともに如才なさを身につけ、アテネーの相談相手にもなっている。両親の離婚で大好きだった父親を失った経緯から、結婚や恋愛に関しては潔癖かつ批判的。
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