下瀬火薬
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下瀬火薬(しもせかやく)は、大日本帝国海軍技師の下瀬雅允が実用化した火薬(砲弾の炸薬)である。日露戦争当時の帝国海軍が使用し、日露戦争における大戦果の一因とされた。
注釈
出典
- ^ 『日本海軍火薬工業史の研究』17ページ
- ^ 『日本海軍火薬工業史の研究』18、61ページ
- ^ a b c d e f 小池重喜 (2006年). “日露戦争と下瀬火薬システム” (PDF). 高崎経済大学論集 第49巻第1号. 高崎経済大学. 2019年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月19日閲覧。
- ^ 吉田 2000, pp. 135–136
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- ^ a b 生出 2001, p. 169
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- ^ a b c d e f g 大江 1999, pp. 227–232, III章 日露戦争と日本海海戦-二、虚構に満ちた日本海海戦-バルチック艦隊の壊滅
- ^ 吉田 2000, p. 198
- ^ 歴史街道編集部. “日本海海戦で敵艦隊を震撼させた「下瀬火薬」と「伊集院信管」”. PHP研究所. 2020年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月29日閲覧。
- ^ 戸高 2010, p. 34
- ^ a b c Noel F. Busch 1969 The Emperor's Sword. 訳書:川口正吉訳『日本海海戦 - 皇国の興廃、この一戦に在り』サンケイ新聞社出版局、1972年、119頁では「富岡貞安」と表記されているが、該当する人物の存在を確認できないため、小池重喜「日露戦争と下瀬火薬システム」 に言及されている同じ読みの富岡定恭の誤りと思われる。
- ^ a b c 偕行社日露戦史刊行委員会 編著『大国ロシアになぜ勝ったか-日露戦争の真実』 芙蓉書房出版、2006年、17-18頁。
- ^ 「御署名原本・明治三十二年・勅令第百四十四号・海軍下瀬火薬製造所条例」 アジア歴史資料センター Ref.A03020394900
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- ^ 『日本海軍火薬工業史の研究』77、122、167-168ページ
- ^ 『日本海軍火薬工業史の研究』49、153、169ページ
- ^ 環境省環境リスク評価室 「ピクリン酸」 『化学物質の環境リスク評価』 第3巻、平成16年9月
下瀬火薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 15:29 UTC 版)
艦載砲の砲弾に充填された下瀬火薬は、弾殻を3000以上の破片にし被害を増大させ、更に弾薬が気化したガスの温度は3000度以上になり、銅板に塗ったペンキはアルコールの如く引火して船に火災を引き起こし、相手の戦闘能力を失わせる。この軍用爆薬は永らく秘匿にされて列国から恐れられた。 日露戦争後の下瀬火薬は、威力(爆速)はやや劣るものの安定性が大幅に高いトリニトロトルエン(TNT)火薬に駆逐されてしまったが、第二次世界大戦期の日本で再び脚光を浴びることになった。これは、その威力の高さというよりも、石炭から容易に生産できる特性が石油不足に悩まされていた当時の日本で好まれたためである。復活した下瀬火薬は、砲弾(発射に強い衝撃がかかる)での利用は危険だったため、終戦まで主に手榴弾の炸薬として用いられていた。 詳細は「下瀬火薬」を参照
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下瀬火薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 13:56 UTC 版)
成分は純粋ピクリン酸である。大日本帝国海軍が砲弾の炸薬として実用化し、日露戦争における大戦果の一因とされた。詳細は「下瀬火薬」を参照
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