ヴェリコフスキー版古代史
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「イマヌエル・ヴェリコフスキー」の記事における「ヴェリコフスキー版古代史」の解説
ヴェリコフスキーは中東を中心とした古代の年代設定がエジプトのソティス周期とマネトによる歴代王の一覧に基づいたものであるとし、全体的に間違っているとした。そしてそれによって聖書の記述と周辺文化の記録に齟齬が生じているとし、ギリシャやその他の地域に見られる暗黒時代の不可解さの原因だとした。ヴェリコフスキーは一部の年代設定や王朝の時代をエジプト古王国からプトレマイオス朝時代に移し(これを Revised Chronology と称した)、出エジプト記の時期をエジプト中王国末期に設定した。彼は他にも様々な歴史上の事件の年代を差し替え、それによって「暗黒時代」という幻影が消え去り、聖書の記述とヘロドトスの記した歴史が完全に一致するようになるとした。 この考え方はまず『混沌時代』で発表され、後に関連する著作である Oedipus and Akhnaton(世紀末の黙示録 -甦る古代の伝説と真実の歴史)、Peoples of the Sea、Rameses II and His Time が出版された。ヴェリコフスキーの亡くなった時点ではあと2冊が未発表だったが、後にインターネット上で The Assyrian Conquest と The Dark Ages of Greece が公開された。 この考え方は歴史学界からは拒絶されており、ヴェリコフスキーの信奉者にもこれについては支持しない人がいる。
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